インドネシアで先週開催されたIDBTYEイベントで、アンディ・ザイン氏はインドネシアのデジタル習慣とmig33の成功についてスピーチをおこなった。mig33はインドネシアだけで2700万人のユーザーを獲得している東南アジアで人気のモバイルネットワーキングサイトだ。
彼は、mig33のマネージングパートナーであり、地元の携帯電話会社SkyBee Tbkのディレクターでもある。
インドネシアでの携帯電話ユーザに関するニールセン調査を引用して、ザイン氏は主婦から専門家まで、国内のほとんどのユーザーがどのように携帯電話を所有しているかを教えてくれた。
何人かは2つも3つも携帯電話を所有している一方で、多くのインドネシア人がPCやラップトップを持っていない、という事実もあるそうだ。これは彼らが携帯電話をインターネットアクセスに利用していいることを指し示している。
インドネシアでのPCやラップトップの普及率はシンガポールやマレーシアと比べて大変小さく5%しかない。おそらく多くのインドネシア人が低所得者層にあるからだろう。これらの人々は一般的にスマートフォンユーザーではない。
またインドネシア人が使っている携帯電話の95%は120ドル以下のものだ。現在、ソーシャルコマースが盛り上がっているが、多くの場合、彼らはこのモバイル端末をソーシャルネットワーキングに使っている。
Twitterに関してザイン氏はインドネシアは世界のトレンドとは潮流が違うが、私たちがここやここでレポートしている通り、流行りつつあるとした。
エンタメとしてのモバイル
ザイン氏はインドネシアの携帯電話がエンタメの役割を果たしていると述べた。
多くの人たちにとって携帯電話は音楽を聴いたりテレビを見たりすることの出来る唯一のエンタメソースになっている。インドネシアで音楽は既にiTunes以外でデジタル化されている。RBT(着メロ)、CDやカセット、コンサート、海賊版CDなど、音楽へのアクセスの70%はモバイルからきているのだ。
この状況がいくつかの通信業者が携帯電話をパッケージで販売する方法を生み出した。つまり、自分達の音楽を市場に売り出したいインドネシアのレコード会社と一緒になって法的に認可された音楽をバンドルする、という方法だ。有名な例としてEsiaミュージックフォンやある特定機種の購入に無料の着メロを付ける、というものがある。この方法は安価に、しかし市場を正しい方向に導いてくれる。
携帯電話の限られたメモリ容量では音楽ストレージとしては適切ではないが、いつでも音楽を聞くことができる。例えば自分の携帯電話のストレージ一杯に20曲の音楽を購入して好きなときに曲を変えることができる。たった20曲だけれど、一般的なニーズには充分応えている。
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