アジアジンで以前レポートしたように、日本最大のモバイルゲーム会社である GREE は、シンガポールで生まれ現在はアメリカに本拠地を置き、東南アジアで最も人気のあるソーシャル・ネットワーク mig33 と提携している。
先頃、mig33 は開発者プログラムを立ち上げた。このプログラムでは、GREE の開発者プログラムと互換性があるプラットフォーム上で、開発者がゲームを開発することができる。プログラムに参加することで、アプリは東南アジアの5,000万人のユーザにリーチできる可能性があり、最も人気の出たアプリは、日本のモバイルユーザー用に移植される可能性もあるとのことだ。
この記事を書いている段階で、7カ国から12の開発会社がプログラムにエントリーしている。日本だけでなく海外からより多くの開発者が、人気の出るアプリを出そうと同じ土俵の上でしのぎを削ることになるので、ゲームアプリの開発においては、より激しい競争がもたらされるかもしれない。
一方、有名なゲーム基盤オペレータによる国際展開としては、先頃、DeNA がモバゲーを英語圏と中国でも立ち上げると発表している。
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著者紹介:池田 将
東京でシステム開発会社、コンサルティング・ファームなどを共同創業。これまで日本の新聞や定期刊行物に連載を持ち、現在はウェブ企業のコンサルタントを務める。アジアジンに寄稿するほか、東京の起業家・開発者ネットワーキングイベント「スタートアップ・デイティング」を共同組織する。彼のバイオグラフィーはこちら。
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