苦戦する中国の共同購入モデル−最大の犠牲者はGroupon合弁のGaopeng

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

共同購入の統計調査および分析を行う中国の調査会社Dataotuan(大淘団)によると、最近の傾向としては、取引の数は増加しているものの、質は低下しているようだ。簡単にいうと、共同購入の効率が落ちているということだ。

Dataotuanは5月以降に行われた取引数および売上げを追跡調査したが、それによると、取引の数は増えつつあるが、それぞれの平均売上げや平均収益はわずかに低下しつつある。

中国での共同購入モデルの不安定な本質をわかりやすく表すため、Dataotuanは「不成立」取引や販売回数が5回に満たなかった取引数に注目した。5月の記録は4.9%、6月は7.8%、7月は8.7%となり、これらの「不成立」取引のうち半分近くが販売が全くなかった。

収益でトップテンに入るプレイヤーのうち、不成立取引ではQQが16.7%と最も多く、大衆点評(Dianping)がわずか0.5%と最も少なかった。しかしQQは、「数撃ちゃ当たる」的なやり方で取引を作り出していて、まだマーケットシェアの観点からは収益で11.9%と、今も優位に立っている。不成立取引のうち、オンラインショッピングが32%を占め、ライフサービスが31%を占める。

最近いくつかの事務所を閉鎖したGaopengが抱えている問題の規模を見れば、Gaopengの取引不成立の割合が29.4%であったことも、驚くほどのことではない。先週、大勢のGaopengの元社員に会ったが、Gaopengに対して彼らが見せる表情を見ればいわずとして分かる。

Gaopengは沈みかけている。急激な変化を経験しているため、Gaopeng社員の中では、「Gaopengでの1年は他社での5年に匹敵する」という言葉がよくいわれている。あるいは、「Gaopnegでの1日は他社での5日に匹敵する」かもしれない。Gaopnegは今年事務所を開設したばかりで、数ヶ月しか在職しなかった社員も多いからだ。大変ではあるが、すばらしい経験だという社員も多い。

少し前に予想した通り、かなり細かく分裂していた共同購入市場は統合しはじめ、規模の小さい企業は消え始めているのはごく自然な成行きだ。それでも魅力的な市場である。新しいモデルではカスタマー・ロイヤルティにおける問題や繁忙期に客が集中して顧客満足度が低下するという問題を解決するべく試行錯誤がなされている。

DataotuanのCEOであるWenli Liao(廖文利)氏はこの発見の結果をふまえ「7月の数字をみての我々の結論は、中国の共同購入市場は全てのプレイヤーにとってますます困難になりつつあるということだ。上位10位から20位程度のプレイヤーは全てのレベルで微調整をしなければならない。とりあえずディールを公開すればいいという時代はもう終わったようだ」と語る。

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【via Technode@technodechina

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