ディズニーがインドのゲーム大手 Indiagames を買収

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

インドのモバイル・オンラインゲーム界で、これは過去最大の企業買収になったのではないだろうか。Walt Disney は、インドの大手モバイルゲームデベロッパーとパブリッシャーの UTV Indiagames を、推定 39億~49億ルピー(62〜78億円)で買収した。

ディズニーはこれまでに、Indiagames の親会社(58%)のインドのメディア・エンターテイメント企業である UTV Software を 4億5400万米ドルで(約356億円)で買収した動きに続くものだ。

両社ともこの買収ニュースに関してコメントを控えており、買収に関する真偽は定かではないのだが、ディズニーが、事実上 Indiagames の CEO Vishal Gondal氏とCisco Systems、Adobeなどの投資家が持つ残りの43%の株式を買い取ると見てよいだろう。

1999年に設立された Indiagames は、インド国内で早期に成長した、最もモバイルゲーム会社である。ムンバイ、北京、ロンドン、ロサンゼルスの4都市にのオフィスを構え、約300名の従業員を抱えている。その後2007年にはUTV グループによって買収されたが、これは UTV グループによるゲーム分野参入の起死回生の策であった。2011年3月31日には、同社は2400万ルピー(3800万円)の利益を計上しており、総売上は5億4000万ルピー(8.6億円)となっている。

当初、Indiagames は オンラインゲームとオンデマンドゲームに焦点を置いていたが、その後その全ての労力をモバイルゲームの人気タイトルである “Bruce Lee Dragon Warrior” や “Cricket T20 Fever”、そして “Quarrel”、”Godzilla Monster Mayhem” などに注ぎこんだ。現在まで、同社はソーシャルゲーム分野に参入していなかったのだが、現在ではFacebook との提携で、”IPL Indiagames T20 Fever” などのソーシャルクリケットゲームをリリースしている。

インドでは、ボリウッド(インド・ムンバイにおける映画産業全般)とクリケットは、ただ単にエンターテイメントというよりも宗教に似た部分があり、”Ghajini”、”Dev D”、”I Hate Luv Storys”や、最近リリースされた “Ra.One” などの映画や、インドのプレミアリーグ(訳注:クリケットのプロチーム群)などのスポーツイベントの権利を買いとり、それらを取り扱ったウェブやモバイルのゲームを立ち上げた。

インドのモバイルゲーム市場は、2014年までに143億ルピー(227億円)レベルの市場に成長するといわれており、またオンラインゲーム市場は同年までに年間37.8%もの成長を遂げると推測されている。これはDisneyにとって非常に大きな成果を生み出す動きとなるだろう。また、この動きによってDisney はインドのような発展途上国で、デジタルとモバイルゲーム分野開拓への道を切り開くことになるだろう。

出典:Business Standard引用 AllThingsD

【via Penn Olson 】 @pennolson

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