【報告】Google DevFest 2011 in ジャカルタ:Google+ビジネス、Android、HTML5の将来戦略が明らかに

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

Google DevFest 2011 ジャカルタは、東南アジアで開催されるイベントとしては今年の最後を飾るイベントで、11月16日にインドネシアの首都ジャカルタにあるJW Marriott Hotel にて開催された。

Googleはおよそ300~400名のGoogleテクノロジーユーザ、サポーター、そしてもちろん開発者を受け入れた。オタク天国となることが約束されていたこのイベントは、実に満足度の高いイベントとなり、ブロガーである筆者にとってもそれは例外ではなかった。

Googleは、Google+プラットフォーム、Android、HTML5、Google アプリ(API、新機能、ベスト・プラクティス)、OAuth と OpenID、そしてGoogle Cloudについて語った。

私は、このDevFestについての概要を記述していくが、コードで溢れかえった記事にするつもりはない。多くのコードについては、Google DevelopersGoogle Code で見つけることができるだろう。

Google+、ブランド・ビジネス向けのページを設置

イベントは、継続的に利用が増え続けていると見られるGoogle+プラットフォームに関することから開始した。”+1″ (Google版のFacebook「いいね」ボタンと言う人もいるが)は、検索結果に影響を与えるものとなってきており、現在では推奨ツールとして役立っている。例として、特定のキーワードを検索して、どのリンクをクリックすればいいのか分からない場合、今ではGoogle+上に推奨ツールが追加されているため、友達が勧めるリンクなどが分かるようになっている。また自分自身でも、リンクか検索結果に対して+1の評価を行うことができる。Google+は先週ブランドとスタートアップ企業をターゲットにしたGoogle+ Pagesを立ち上げた。

これは自分の検索結果をより良いものにし、公の場への露出を考えるとマストアイテムと言える。今後は、「広告を表示する」「モバイル」「ウェブサイト」「検索結果」の部分で、+1が表示されているのが確認できるだろう。モノを書く人やブロガーは、自分のコンテンツをGoogleプロフィールに関連付けることができる。Google+をすでに利用してる人は、ここから我々とコネクトできる。

Android は、ソーシャル機能とNFC(近距離無線通信)を強化

DevFest ではその後、GoogleのモバイルOSであるAndroidへと話が移されたのだが、Androidは例えば中国や欧州と比較すると、インドネシアで はまだまだ浸透していないOSである。その背景もあり、Googleのスタッフは、ホームスクリーンのウィジェットや、アプリ自体にアクセスするまでもなくアプリが情報をトップメニューバーに押し出すことができるスマートな通知システムなど、Androidの特性を強調した。

またAndroidは、現在ではソーシャルAPIを統合しており、ユーザプロフィールをソーシャルメディアアカウント間で同期することができ、アドレス帳に友達のソーシャルメディアアカウントや、友達の高画質の写真をプロフィール画像として保存することができる。Google のスタッフはまた、Android Beamについても紹介した。これはリリースを控えるAndroid 4.0「Ice Cream Sandwich」の機能の一つで、2つのAndroidモバイルフォン間で、ファイルや情報をNFC(近距離無線通信、 ただしデバイス上にチップが搭載されていることが前提)でシェアできるものだ。これはNFC(近距離無線通信)を使用した、非常に興味深く便利な例と言えるだろう。

HTML5とChrome

HTML5の最新情報について、GoogleはDevFestで、HTML5を使ってどれだけ美しいウェブアプリを作り出せるかを紹介し、我々に衝撃を与えた。そしてChromeは、いかなる問題やタイムラグも感じさせずに(FirefoxもHTML5によく対応できているという事実も記述しておくが)、美しいサイトにアクセスできるよう人々を導いている。Googleはまた、2008年から開始したウェブブラウザ開発について、繰り返し実施する改良対応を加速させており、今までよりも新バージョンのリリースを素早くできるという。Chromeチーム は、新バージョンを提供するスーパーベータチャンネル「Chromium」を、6週間毎にリリースする予定だ。

RIM(訳注:Research in Motion、Blackberry 発売元)はインドネシアのスマートフォンの市場シェアでは優勢ではあるが、Androidは安価のスマートフォンに搭載されるOS としては優位に立つ可能性が出てきており、Googleが真剣にデベロッパーコミュニティをインドネシアに築き上げる努力を始めたとき、それはRIMにとって大きな脅威となるだろう。

一時期、ウワサとなったGoogleのオフィス立ち上げの話は立ち消えとなったが、Googleはさらに多くのイベントを開催し、賞を獲得し成功しているAndroid ゲームデベロッパーのNightSpadeのような、Androidの開発に関わっているより多くのデベロッパーを獲得したいと考えている。Googleはまた、(インドネシア)国内でアプリを販売するだけでなく、デベロッパーが Android Market でアプリを販売することも可能にすると約束した。そんな日がいつか来ることを楽しみにしている。

【via Penn Olson】 @pennolson

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