投資家とタッグを組んでスタートアップするーインキュベイトファンドが新たな起業支援策「EIR」を開始

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【アップデート:12月26日/インキュベイトファンドさんより19日発表予定だったフォーカステーマについては「エントリー頂いた方にのみ発表」と変更のお知らせを頂きましたのでこちらにお知らせさせて頂きます。】

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ここ数年のスタートアップ環境に、インキュベーターが用意する様々なプログラムが与えた影響の大きさは誰も否定しないだろう。

2007年に始まったYCombinatorの存在はそれそのものがスタートアップのフィルタリングであり、豊富なメンタリング、メディアとの強固なリレーションシップ、多くの投資家に最適な投資先をマッチングさせるDemoDayなど、仕組み化することで「多くの打席に多くの打者を送り込む」リーンスタートアップを実現している。

日本でもその流れはもうすでにやってきている。日本版YCombinatorのOpenNetworkLab、サイバーエージェント・ベンチャーズの主催するStartupsプログラム、MOVIDA JAPANのシードアクセラレータープログラム、その他のインキュベーター、VCもそれぞれイベントや小さなミートアップを通じてメンタリングのプログラムを提供している。

そして今日、新たにまたひとつのプログラムが開始される。インキュベイトファンドが開始したEIR(Entrepreneur in Residence)プログラムだ。起業家が投資家を訪ねるのは事業プランができてから、もっといえば、プロトタイプができてからデモをするパターンが多いだろう。しかしEIRは最初から投資家とタッグを組み、特定企業内で起業準備させる手法をとる。北米ではよく見られるスタートアップの方法だ。

インキュベイトファンドでは初期から2000〜3000万円ほどの資金を調達、アライアンスパートナーやチームビルディング、オフィスなどの支援を提供するという。彼らの支援先にポケラボがあるが、本間真彦氏によればこのケースをさらに広いテーマでプログラム化したものになるそうだ。

インキュベイトファンドでは、EIRを通じてスタートアップを志す経営者予備軍をこれから募集開始する。事業プラン(インターネット/モバイル分野)は当然持ち込みになるが、彼らがフォーカスするテーマも準備されている。この内容は12月19日に発表されるそうだ。

応募したいという人はこちらのサイトから申し込むことができる。応募条件などはこちらの資料を参照されたい。(リンク先はPDF)1月中旬にエントリーが締め切られ、2月に会社設立、4月のサービス開始が予定されている。

プログラムに選択肢ができることで、起業家を目指す人材はさらに多くなるだろう。自分には世界を変えることができるが、スタートアップの「手段」を持っていない、というルーキーはこういうパートナーを訪ねてみるといい。

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