シンガポールのSwiffは、Squareライクなモバイル決済を企業向けに提供

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

Squareは最高に便利なモバイル支払いサービスなのだが、ご存じのようにこれはアメリカでしか使えなかった。そういうわけで、私を含むアジア人はもっぱらSquareについての記事を読むたびに、アジアでも使えるようになることを心待ちにしているしかなかった。

しかし、「Swiff」の登場でそんな日々ももう終わりである。シンガポール生まれのSwiffは、Squareと同じようなモバイル決済サービスだ。このモバイルカードリーダーは、iOSとAndroid のスマートフォンやタブレットで利用できる。

Swiffの生みの親は、SCCPという決済処理・ソリューション会社だ。この会社は9年にわたって決済ビジネスを行ってきた。だが、Squareが既に話題になっているので、SCCP社がSquareのアイデアを盗んだのだと思う方も多いのではないだろうか。

しかし、SCCP社マーケティング・コミュニケーション部のリーダーであるStephanie Yeoはこれを否定する。彼女は、「SCCP社は何年もの間、プロダクトの研究開発を行ってきたものの、Square社に先に市場に出されてしまったのです」と語った。

Square社はB2Cモデルのサービスを提供している。すなわち、消費者どうしがSquare社のシステムを通じて互いに支払いを行うことが出来るのだ。これは売春にうってつけの支払い方法になる可能性があると考えている人たちもいる。

一方、Swiff社は企業のみをターゲットとしている。「きちんと企業として登録されていて、法人口座も持っている企業しかSwiffを利用することが出来 ません」と、Stephanieは説明する。また、Squareにおいてはアメリカの銀行しか受け付けられないが、対するSwiffは「全ての銀行に平等 (Stephanie談)」である。

さらに彼女は以下のように語った。

「Swiffは、クレジットカード処理端末よりも経済的で使いやすい。加盟店(企業)にとってはありがたいものになるでしょう。ですから、私たちはクレジットカードの決済銀行(アクワイアラー)と提携し、加盟店にモバイル決済サービスを提供しているのです。」

「私たちの仕事は決済手続を簡単にすることですが、取引関係はあくまで銀行と加盟店(顧客)の間に実施されます。ですから、取引手数料やレートを決めるのは銀行になります。会社によってレートが違うということもありえます。また、新興の加盟店銀行と取引をしたいという事業者がこの先出てきた際にも、受け入れる用意はあります。」

Swiffは、今はシンガポール国内でのみ利用可能だ。現在のところ、Sakae SushiBuyan Russian Haute Cuisine、Cavar Barといった顧客がいる。

SCCP社は現在資金を集めており、マレーシア・インドネシア・インドへの進出を計画している。私が分かっているかぎり、来年(2012年)の2月ごろには本格的に進出が始まる予定のようだ。Squareはアメリカ市場を席巻しているが、果たしてSwiffはアジア市場を席巻出来るだろうか? それは見てのお楽しみだ!

【via Penn Olson】 @pennolson

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