日本のソーシャルゲーミング大手企業のGREE(TYO:3632)は、企業のグローバル・プラットフォームの開設を前に、大手ゲーム配信企業2社とゲームにおけるパートナーシップ契約を締結したことを発表した。
1社目はUbisoft(EPA:UBI)で、最新の Assassin’s Creed を独占的にGREEのグローバル・モバイル・プラットフォーム上でリリースするため共に動いていく。Assassin’s Creed は現在世界で最も高い売上高を計上しているゲームタイトルで、当企業にとってこれは非常に大きな動きとなるだろう。
このゲームは12月に英語版・日本語版がリリースされ、その後間もなくその他言語版もリリースされる予定だ。今回の発表で、GREEはこのゲームに「新しくそして革命的なソーシャルゲーミング体験を提供する」ことを約束すると述べている。ソーシャル的な要素がどのようにこのゲームに統合されるのか楽しみである。
Assassin’s Creed などのゲームタイトルは、北アメリカやヨーロッパのユーザーが使用するプラットフォーム上では大きな起爆剤になり得る。先日、GREEが中国と韓国のゲーム開発者といくつかのパートナーシップ契約を締結したが、発表されたゲームタイトル(特に、多くのThree Kingdomsゲーム[1])が受け入れられるか少し疑念を抱いた。しかし、Assassin’s Creedは間違いなく米国におけるGREEへの関心度を高めるゲームと言える。
GREEが本日発表するもう1つの大きなパートナーシップ提携は、Gameloft(EPA:GFT)とのものだ。これら2社は共にGang Domination(下画像参照)と呼ばれるスマートフォン向けの新たなソーシャルゲームを手掛けるのだが、このゲームは6月にリリースされる予定だ。これは、GameloftのGangstarシリーズ – 最新のリリース作品、Gangstar Rioは売上上々であった – をソーシャルカードゲーム化したものだが、Gangstar RioのおかげでGameloftの昨年末の財務内容は強勢なものとなっている。Gameloftの会長Michel Guilemot氏は、GREEとの新たなプロジェクトについてこう語った:
「ソーシャルカードゲームは日本では最も人気のあるソーシャルゲームです。Gang DominationはGameloftにとっての初のソーシャルカードゲームとなり、GREEのような分野のトップ企業とともにこのプロジェクトに参画できたことにとても興奮しています。」
GREEの2つの発表が行われたのは、日本国内のライバル企業であるDeNAが2 つの製品の発表を大々的に行った翌日であった。DeNAのその発表では、Infinity Blade Crossという有名なタイトルの製品の立ち上げと、ついに韓国内でのDaumモバゲー・プラットフォームを立ち上げが発表されたという。
1.「私達がスリーキングダムのジャンルのファンではないと伝えたことはあったかな?うん、伝えていたはずだ。」
Members
BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。無料で登録する