Weixin(微信)からWeChatへ——中国大手グループメッセージサービスが世界進出

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

Weixin(微信)は世界最大のグループメッセージングアプリで、先週そのユーザ数は1億人に到達した。この数字は主に熱心な中国人ユーザーによって達成されたものだ。最新のレポートによれば、中国の大手ソーシャルメディア企業であるTencent(騰訊)は、このアプリにWeChatという英語名をつけてグローバル展開させるつもりでいる。

WeChatブランドとしては、バージョン4.0のアプリが数週間のあいだに登場する予定だ。Tencentはすでにwechat.meというURLを獲得しているものの、サイト上ではまだ名称変更が実施されていない。理由はおそらく、非中国語圏の人々にとってWeixinという言葉を発音するのが困難であるからだろう。特に「x」は中国語以外のほとんどの言語圏の人々から「z」や「s」と誤って発音される恐れがある(実際は英語の「sh」の発音に近い)。

この人気グループメッセージングアプリは、昨年10月にはすでに英語へのローカライズを済ませており、また100ヶ国以上でSMSからの登録もサポート済みだ。また、多くの中国人ユーザーが利用しているTencentQQログインと並行して、サードパーティのFacebook登録もサポートしている。今回の名称変更は大改革の最終ステップのようである。

これからWeChatは世界の激戦市場へ参入していくわけだが、競合に対して明確に差別化できる特徴を備えておらず、新しい名称が生かされるか疑問だ。欧米諸国と東南アジアではWhatsappとKikが主力のようで、それに対して日本と韓国ではKakaoTalkと新規参入のLineが人気を集めている。

最近Tencentがインドネシア市場をターゲットにするという戦略を耳にした。インドネシアは膨大な市場規模を誇る若いモバイルユーザーであふれている。ブラックベリーのバージョンが整っていないことが市場開拓の進展を妨げる要素となるかもしれないが、おそらくここから始めるのだろう。中国で開発されたUC Browserはそうやって市場を開拓し、現在では4000万人の海外ユーザーを抱えるまでに成長したのだ。

Tencentは、名称変更を実行する前におそらく下調べをしているはずで、その段階でiTune App StoreからWeChatと呼ばれる同じ名前のアプリがあることに気づいているだろう。そもそもこのアプリはFacebookチャット専用の醜いものではあるのだが。我々はグループメッセージング計画の詳細を知るべく、Tencentに更なる質問を投げかけている。その回答は入手次第お伝えしよう。

[出典: Techweb – 中国記事より]

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

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