インドネシア市場に関心を持つ人が増えており、インドネシア人がソーシャルメディア上で交わす内容を知りたがっている。だが、言語の壁は大きく、ソーシャルメディアで見られる意見を分析し報告することは困難で、時間もかかる。「NoLimit」がそんな問題の解決に手を挙げた。
NoLimitは、インドネシアの主要なソーシャルネットワークにおける全てのコンテンツをかき集めて分析し、全ての会話容量から会話内容に至るまでの分かりやすく掘り下げたレポートを提供する。同社はかなり進化したアルゴリズムを利用しており、彼らは11ヶ月もの期間を費やしてインドネシア語のインターネットスラングやその他の造語にも対応できるようにした。
その結果、出来上がったデモは見事なものだった。インドネシアの政党についてのレポートでは、どの政党が会話を独占しているか、どの政党が最も好まれ、どの政党が最も嫌われているのかを示した。データは長期、また1日単位のスポットでも入手可能だ。かなり深く踏み込んだところまで分析するため、どのユーザが特定の企業に関して投稿しているのか、ユーザの発言の肯定性・否定性、その他様々な内容を把握できる。
こういったサービスの市場規模は決して小さくない。インドネシアには50万以上の中小企業が存在するといわれ、何千もの政府機関、NGO、国際企業、そして要人がおり、インドネシアのソーシャルメディアで自分たちがどのように語られているのか知りたがっている。
このピッチはとりわけ大きな喝采を浴び、審査員もまた非常に満足した様子であった。審査員のBenjamin Joffe氏はいくつか質問する前に、「現実的でかなり良いピッチだ」と述べた。審査員のDaniel Saitoは、海外に向けて発信されるべきであると示唆したが、NoLimitは同社の言語アルゴリズムはインドネシア市場にうまく適応したものであると主張した。さらにSaitoは、そのアルゴリズムをもう少しうまく説明できるようになるといいとつけ加えた。Benjamin Joffe氏は、オンライン上で否定的な意見を見つけたときの対応策に関する提案のような補正分析を追加すべきだと提言した。
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