【インタビュー】リストラをきっかけに起業した女社長がつくる「おれのそうび」がTechCrunch Disruptに挑戦。本日ティザーサイトOPEN!

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入賞した4チームに各500万の賞金と、最優秀賞には9月に開催される「TechCrunch Disrupt」への出展権が与えられるNTTレゾナント主催の「Challengers」。

今年見事に優勝を決めたのは、トーキョーストームの「おれのそうび」だった。8ビットの世界観が可愛らしく、どこか懐かしさを感じさせる同サービスを生んだのは、4歳児の母親で社員数8人のベンチャー企業を運営する大沢香織さん。「おれのそうび」について、またIT業界で母親であると同時に経営者であるというチャレンジについて話を伺った。

リストラをきっかけに起業

大沢さんを一言で表現すると「かっこいい」。そんな彼女に、そこまで頑張れるモチベーションは?と聞いてみたところ、意外にも「不安だから」という答えが返ってきた。不安だからこそ人一倍頑張るし、最優秀賞を獲得したChallengersの準備も抜かりなく徹底的に行ったという。

一見すると身体も大きいしおおらかに見えるので、自信満々っていう印象を与えるみたいなんですけど全然ないですよ。むしろ不安でしかない。今回の独自サービスの企画を、資金調達をしてではなくお金を貯めてからやるっていう時点でそうですよね(笑)

そんな不安のルーツは、彼女が過去に経験したリストラにある。もともと経理の仕事をしていたが出産をきっかけに退職。厳しいながらもガラケーの公式サイトなどの企画職に再就職したものの、スマートフォンへの移行もあって社員全員リストラに。当時お子さんはまだ2歳だったそう。さらには夫が急に仕事をやめてしまうハプニングに見舞われ、自ら営業をして企画をとってくるようになった。徐々に仕事が軌道にのり、CTOに上松さんという仲間を迎え、今では社員数8人の制作会社トーキョーストームを運営する女社長だ。

受託制作を主に行ってきたトーキョーストームだが、いつか自社サービスをやりたいという想いは常にあったという。資金調達をするのではなく、あくまで受託制作で資金を貯めてから取り組むことを決めていた。そろそろ自社サービスに投資しようかと考えていた頃、タイミングよく「Challengers」について耳にし参加することに。4月に参加が決定し、「おれのそうび」は見事500万円の賞金と最優秀賞に送られるTechCrunch Disruptへの参加権を手に入れた。

持ち物プロフィールサービス「おれのそうび」

テレビで「天空の城ラピュタ」が放送されるとインターネットでちょっとした祭りが起こるように、Appleの新製品発表やGoogleの基調講演前後にも同じような現象が見られる。次にでる最新のiPadを買うかどうかについて、次のバージョンまで待つという人もいれば早速予約したという人がいたり。そんなネット上の小さな祭りは珍しくないものの、いわゆるバイラル効果のあるマーケティングが廃れてきている現状があると話す大沢さん。

一方で、自分が知っている誰かが何かを買った、持っているという情報が人に与える影響は大きい。その最たるものがMac製品で、「おれのそうび」はそんな「人の持ち物」を1ヶ所にまとめて紹介できるプロフィールサービスだ。最新のiPadを買ったという情報がFacebookのタイムラインにパラパラ流れてくるのではなく、○○さんの持ち物はこれですと一覧性を提供する。

「おれのそうび」の使い方はシンプル。まず自分の名前を入力しマイページを作成する。次にアバターを選択し自己紹介を入力したら装備品(自分の持ち物)を登録していくだけ。持ち物登録のプロセスにサジェスト機能などを実装することで、ユーザが次々と簡単に持ち物登録できるようにしている。商品データにはアフィリエイトを活用しており、膨大なデータベースを保持している。ユーザは装備品を登録すればするほど「おれのそうび」独自の仮想通貨であるコインが貯まる仕組みだ。仮想通貨でアバターのグッズを購入でき、将来的には独自ゲームを提供する予定もある。

サービス名を考えるときは必ずドメインから考えます。「おれのそうび」では、持ち物をさらに細分化した、常に身に付けているものという意味で「装備品」という言葉に目を付けました。さらに、ドメインとしてbiで終わるものがないかを考えた結果たどり着いたんです。例えば弊社CTOの上松のプロフィールページはhiroki.nosou.bizとなって、読むと「ひろきのそうび」になるっていう(笑)。そこが決まったため、サービスの世界観はおのずと8ビットに決まりました。

この記事はTechWaveへの投稿記事です。続きはこちらからお読みください。

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