シリアスゲームカンファレンスを通じた、シンガポールのシリアスゲーム業界に関する考察

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

先週、第3回シリアスゲームカンファレンスがシンガポールで開催され、大変光栄なことに発言する機会があった。会議には世界各国の様々なスピーカーや業界の著名人、そしてシンガポール現地のデベロッパーが参加した。

デザイナー、デベロッパー、専門家たちがそれぞれの経験や最近の動向、シリアスゲームの今後について意見を交わした。企業の代表によるプレゼンテーションも行われ、Crytek(韓国)、Digitalmill(アメリカ)、Eduwealth(シンガポール)、Littleloud Studios(イギリス)、MOH Holdings(シンガポール)、National Institute Education(シンガポール)、Playware Studios(シンガポール)、Ranj Serious Games(オランダ)、Rockmoon Pte Ltd(シンガポール)、Serious Games International(イギリス)などが発表し、Hummingbird Interactiveからは私が参加した。

教育やeラーニング、トレーニングはいつも人気のトピックだが、同時にシリアスゲームの健康関連のアプリに高い注目が集まっていた。先日のGames for Health 2012 USでスピーチを行ったSerious Games Initiative and DigitalMillの共同設立者Ben Sawyer氏やMOH Holdingsの代表者なども、健康分野で大規模なパラダイムシフトが起こっていると指摘した。

主に、治療と疾病管理に焦点を合わせるよりも、ヘルスケアに取り組む専門家たちは予防や、健康へのより包括的なアプローチへと関心を向けている。そこで取り上げられた驚くべき統計データによると、シンガポールに住む18~69歳の糖尿病患者の割合は、2004年の8.2%から2010年には11.3%に増えているという(National Registry of Diseases Officeの2011年の統計による)。

シリアスゲームはメンタルヘルスの領域と同様に、肥満や糖尿病のような慢性的な疾患についても、健康の自覚と予防への行動と態度の変化を促すことで大きく貢献する可能性を持っているのだ。

ゲーミフィケーションは、私のプレゼンテーションに加えて他でもホットな話題だった。企業の代表者たちが、スコア、バッジ、スコアボードといった今日最もありふれているものを越えた可能性があると信じていることを耳にし、私は希望を持った。懇親会では、現在のゲーミフィケーションの概況とそのシリアスゲームとの関係について説明した後、非常に面白いディスカッションを大いに楽しむことができた!

私はそのようなゲームの未来は、現実世界で行動と参加を促すことにあると強く信じている。特に、ARG(代替現実)やモバイル関連などのAR(拡張現実)の分野において、急速に進化する技術を通してゲームの世界と現実世界が統合されていくことに関してだ。

シリアスゲームの分野で働く多くの情熱的なデザイナーとデベロッパーに会うことで私は元気づけられた。そして私は近い将来、もっとエキサイティングなプロジェクトがシンガポールから発信されることを楽しみにしている。


Natalieはシンガポールに本拠を置くゲーミフィケーションおよびモチベーショナルデザインのコンサルタントHummingbird Interactiveの共同設立者だ。彼女はwww.recognitionpattern.comでブログを書いている。

【via e27】 @E27sg

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