中国のAlibaba(阿里巴巴)がAliyun(阿里雲)モバイルOS事業をスピンオフ、2億米ドルの出資で援助

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

中国eコマース最大手のAlibaba(阿里巴巴)が、Aliyun(阿里雲)モバイルOS部門をスピンオフする。2億米ドルに値する出資をするという。これは予想外の動きだ。Googleと互換性のないAndroid版としてAliyunが非難されたことが世界的なニュースになり、Aliyunが大打撃を受けたわずか1週間後のことだからだ。Alibabaはその評価に異議を唱えているが、結局GoogleによってAcer製の新しいAliyunのフラッグシップ携帯のリリースが妨げられる形となった。

このスピンオフがその大打撃によるものかは分からないが、これは中国の最も野心的な国産スマートフォンプラットフォームの大きな進展である。メディアにリークしたAlibabaの設立者兼CEOのJack Ma(馬雲)氏によるメモで、Ma氏は次のように説明している。

2年もの間ずっと試作と苦労を重ねた結果、私たちはAliyun OS事業で大きく進展しました。強力なチームを作り上げ、事業提携者たちにも認められました。Aliyun OS事業の健全な成長をさらに継続するため、そして(Alibaba)グループのAliyunワイヤレス戦略の一層の遂行のため、才能ある人々と組織構造とグループの資源配分を調整する必要があります。

経営陣は以下のことを行うことに決定しました。

1. Aliyun OS事業は、単独事業としてAlibaba cloud Computing (Alicloud/Aliyun)から分離独立する。

2. Jonathan Lu(Lu Zhaoxi)氏がAliyun OS事業の最高データ責任者兼社長に任命される。Wang Jian氏がAliyun OS事業の会長兼CTOに任命され、引き続きAlibaba GroupのCTOも兼任する。

3. 同社はAliyun OS事業の能力、技術、インフラの強化のため2億米ドルを投資する。

Alirenの皆さん(Alibabaの従業員)、会社には努力すべきことがたくさんあり、長い道のりが待っています。Aliyun OSの開発に貢献してくれた皆さんには感謝します。Aliyun OS事業は皆さんの支援により、これまで以上に発展すると信じています。

Androidに関するAcer社のGoogleへのコミットメントによって、Aliyunのフラッグシップモデルの話がなくなりつつある中、クラウド志向LinuxベースのOSが今年どんな売上を見せるのかは未だ不明だ。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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