中国の広告ターゲットのスイートスポット-オンライン動画と、増える中産階級市場

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【翻訳 by Conyac】【原文】

中国のオンライン消費者は圧倒的に若者が多く、そのほとんどは30歳以下である。時間とともに人口が高齢化がし、中国のオンラインユーザベースも高齢化することになる。私が最近Multimedia Research Groupと共にまとめたレポート「中国の広告対象のスイートスポット:デジタルメディアを利用する、若くて将来有望なモバイル消費者をターゲットに(China’s Advertising Sweet Spot: Targeting Young, Upwardly Mobile Consumers with Digital Media)」がある。中国の最も魅力的な消費者セグメントのひとつに踏み込むマーケティング担当者たちが抱く重要な問いかけに答えるものだ。

  • 中国の消費者マーケット最大のチャンスはどこにあるのか?
  • 彼らに効率よくリーチするために最も効果的なオンラインチャネルは?
  • 大手企業と代理店はどのように成功を収めているか?また、何に失敗しているか?
  • 次の出資を導くために、どのような成果を測定するべきか?

いくつかの事実を簡単に見ていこう。

  • 2011年の終わりに、中国は5億人以上のインターネットユーザ、3億2500万人のオンライン動画ユーザ、2億5千万人のマイクロブロガー、2億4400万人のソーシャルメディアユーザがいる。中国のインターネットユーザは比較的若く(大部分は30歳以下)、特にオンライン動画に関して最もアクティブなユーザは中産階級の収入がある若者(19~24歳)である。
  • テレビは未だに、中国の大衆市場の消費者に影響を及ぼす最も効果的なメディアだ。しかし、オンライン動画とソーシャルメディアの爆発的な成長は、中国のマーケティング担当者たちが無視できないものとなっている。オンライン動画のユーザは最も魅力的な消費者セグメントで、若く、将来有望な中産階級の消費者をターゲットとしている。
  • マーケティングの目標が、消費者にユニークなブランドイメージやメッセージを定着させることである場合、ブランド化されたオンライン動画が、中国人の視聴者とつながり、交流するための便利なツールになりつつある。

テレビ広告と比べて、ユニークな視聴者と費用効果の高い配信ができることを考えると、オンライン動画広告がしばしばテレビ広告を代用する補足の役割を果たしていると考える。ブランド化された動画は、中国の消費者と感情的につながり、ブランドを差別化する最も一般的な手段になりつつある。

ソーシャルメディアに関しては、マーケティング担当者は異なるプラットフォームの特徴を知っておくべきである。中国のSNSでは、実生活の友達と家族からの口コミが最も影響力がある。一方、中国のマイクロブログでは、消費者の意見や考え方を形成するのに有名人や業界の専門家が強い影響力を持つ。オンラインコミュニティにおいては、興味や話題に的を絞ったグループは、マーケット担当者が特殊な消費者セグメントを狙ったニッチキャンペーンを展開するには最高の場となる。

マーケティング担当者は、キャンペーンの進捗を評価するとき、視聴者との交流(インタラクション)の質に注意を払う必要がある。結果を測定する必要があるが、中国のソーシャルメディア、特にマイクロブログではスパムが横行しているため見極めが求められる。もうひとつ、交流の質に関連して、中国のソーシャルメディアでは積極的に発言するリーダー的存在はわずかで、ユーザの大多数が発言をしない傾向がある。したがって、マーケティング担当者は参加者の質を調査し、彼らが実際にどの程度影響力を持っているのか測定する必要がある。このレポートのさらなる詳細はこちらから。[1]


1. 編者注:このリンクは概要のみで、詳細なレポートは(残念ながら)有料である。読者のなかには、興味のある方がいるかもしれない。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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