欧米の企業にとって最適な中国におけるeコマース戦略とは

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

中国のデジタルメディアとeコマースをもっと上手く活用する方法について、アジアのテクノロジー専門家たちと意見交換することをいつも楽しんでいる。最近、ある業界のベテランと話す機会があり、「どの欧米企業が中国でのeコマースで成功しているか?」と質問された。私は次のように答えた。

「2012年6月のオンライン顧客数は約2億1000万人、オンラインは中国でますます重要な小売チャネルとなりつつあります。外国のブランドは、初期段階でTmall.com(AlibabaのTaobaoモール)にオンラインストアを開くのがいいと思います。すでに存在する巨大なユーザベースと、Alibabaが提供するワンストップサービスと技術サポートが手に入るからです。何より重要なことは、信頼と、中国人の消費者がそのプラットフォームで普段の買い物から身に着けた買い物習慣が得られることでしょう。」

これらの見解を持って最初の質問を考えたとき、私はTmallにオフィシャルストアを持つ国際ブランドが数多くあることを発見した。以下がTmallでオンラインストアの運営に成功してる企業とブランドを業界ごとに分類分けした一覧である。

・コンピュータ・電子機器:マイクロソフト、サムスン、Dell、HP、ノキア、フィリップス、ソニー、Nikon ・スポーツ用品:ニューバランス、リーボック
・美容:ユニリーバ、P&G、ロレアル、Neutrogena、Olay、メイベリン、ダヴ
・衣類・アクセサリー:GAP、Esprit、ユニクロ、Wenger
・自動車:シボレー
・健康:GNC

加えて、サムスンとノキアなど、これらブランドの多くは、他の中国のeコマース企業とも提携している。ローカルのプラットフォームと提携し、そのプラットフォームが提供するローカルの理解とリソースを活用することは非常に賢いやり方だ。

また別のアプローチは、アップルやエスティローダーのように自社のeコマースプラットフォームを構築し、自社オンラインストアを持つことである。平均的な消費者とは距離を保つ必要のあるハイエンドなブランドは、Tmallでオンラインストアを開く代わりにこのアプローチをとるかもしれない。総合的に、前述した中国のオンラインショッピング習慣を考えると容易ではないように思う。

最後に、中国のオンライン顧客は価格志向、または非常に現実的である。結果、高級ブランドストアは一般的に、同じ製品をより安く販売するTmallの個人店と競争することはできない。結局、中国のオンライン顧客は若く、先進国市場の顧客ほど洗練されてはいないのだ。iPhoneを買うのに5000人民元(約790米ドル)払うことに前向きではあるが、最新のアプリに10元(1.5米ドル)を払うつもりはない。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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