Twitter風のWeiboを作ったSina(新浪、NASDAQ:SINA)は、2011年7月にソーシャルゲームプラットフォームとバーチャル通貨をローンチし、既に独自のオンライン決済サービスを実施していた。よって、中国ウェブ業界のライバルによるe決済サービスには依存していなかった。そのサービスはSinaPay(U幣)で、PayPalに類似している。しかし、近いうち、より認知度の高い名称を活かしたWeiboPay(微博銭包)に変更するようだ。
何と言う名前に変わろうと、WeiboPayにとって地元の競合相手はたくさん存在し、Alibaba(Alipay=阿里巴巴・支付宝)やTencent(TenPay=騰訊・财付通)といった、より整備されたe決済システムが機能している。
WeiboPayはもうすぐ新しいホームページWeibopay.comを立ち上げるが、今のところ、あまりキャッチーとは言えない古いページpay.sina.com.cnにリダイレクトされる。だがオンライン決済送金サービスは継続し、Weibi(微幣、Sina Weibo独自のバーチャル通貨)を使ってソーシャルゲーム内購入の支払い等ができる。さらに、Weiboゲームプラットフォームでゲームをリリースするデベロッパーへの支払いとしても利用される。
WeiboPayの拡大機能として、新しくアップデートされた公式Sina Weibo(新浪微博)アプリがあるが、今のところモバイルとしての利用はかなり制限されている。しかしながら、ライバルのTencentが大ヒットしたメッセージアプリWeChatを地元の取引やソーシャル決済の領域に広げようとしているのに対し、SinaもWeiboPayのスマートフォンサービスをもっと広く使われるサービスにするための開発を進めないわけにはいかない。
Sina Weiboには現在4億人のユーザが登録しているが、収益化は困難であることは明らかで、Sina全体がウェブポータルにおける不安定な広告収入頼みとなりすぎている。
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