あなたがPythonやJavaのビギナーなら、Singpath Mobileでハッカー社会への切符を手に入れることができるだろう。
このiPadアプリは、Singapore Management UniversityのチームによるFinal Year Projectとして開発されており、あなたはPythonかJavaのどちらかの「進路」を選ぶ。そこでポイントやバッジを稼いだりしながら、プログラミングの概念に関する一連のクイズに答えて進んでいく。いわばCodeacademyのようなものだ。
制作者によれば、このアプリで誰でも簡単に学習することができ、プログラミングについての不安を克服するのを助けるように設計されている。まだ初期のバージョンで、制作者はユーザーエクスペリエンスを劇的に改善するためにフィードバックを集めている最中だ。また、このアプリは非営利運営だ。
私は最近Pythonを学び始めて以来、個人的にこのアプリには興味をかき立てられている。だが、アプリを試すようになってからこのアプリはゴールにはまだ達していないと考えている。
1からの初心者に対しては、プログラミング学習への入り口としてSingpath Mobileを勧めたりはしないだろう。Learn Python the Hard WayやUdacityの無料コース、そしてそう、Codeacademyのようなはるかに良いリソースが存在するからだ。
Singpath Mobileに現時点で欠けているのは包括性だ。Pythonにおける関数や引数がどのようなものであるかについて説明しておらず、学習者がそれらについてすでに知っていることを期待している。完全な初心者は道に迷うことになるだろう。
さらに、プログラミングというものは実際にやってみることで最も効率的に学ぶことができる。そして、それには実際にコードをタイプすることが必然だ。しかしながら、Singpath Mobileは基本的に一連のクイズで成り立っている。学習者が言語について精通するのには役立つだろうが、実践するには役立たない。
でも、たしかにSingpath Mobileは楽しいものではあった。私にとっては練習帳のようなもので、Learn Python the Hard Wayで理解したいくつかの概念を復習する方法だ。現時点では、これは初心者向けの補足的なツールとなっている。
次のバージョンがもっと初心者にやさしいコンテンツと実践的な学習に焦点を当てたものとなるのを期待しよう。おそらく、コンソールとユーザが初めての短いスクリプトを書くことができるいくつかの練習問題を加えることになるだろう。
結局のところ、私は単なる初心者に過ぎないのでiPadアプリでどれくらい実行可能か明確にはわからないのだが。
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