ソーシャルゲーム分析とパーソナライズエンジンのSogamoがIncuVestから資金調達

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【原文】

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シンガポールを拠点に、ソーシャルゲームのリアルタイム分析とパーソナライズエンジンを提供するSogamo。先日、Technology Incubation Scheme (TIS)でIncuvestとNRFからシード資金50万米ドルを調達した。資金はSogamoの親会社ZelRealmのサービス拡大と商品のマーケティングに活用される予定だ。

一般的なアプリケーションデータ分析システムと異なり、Sogamoはデータの生成だけにこだわらない。その代わり、データを解釈して実用的な提案をしてくれる。2007年にゲーム愛好者とエンジニアのグループによって設立されたZelRealmは、業界で初めてゲーマープロフィールを自動的にゲーム内イベントでパーソナライズ化したとされる。

フラッシュゲームで作動するプラットフォームは市場をダイナミックかつリアルタイムに可視化し、コホートテストも提供している。ゲーム出版社はSogamoを使ってゲームをより夢中になれるものにし、解約率を低下させ、ゲーム内イベントを各ユーザの性格や嗜好に合わせてパーソナライズ化することで収益をあげている。

BI Intelligenceのレポートによると、アメリカのソーシャルゲーム市場は2015年に55億米ドルを超える見込みだ。さらに、スマートフォンを含めたソーシャルゲーム市場は昨年の倍以上に拡大している。業界内のソーシャルゲームの蔓延により、ゲーム開発業者と出版社はプレイヤーの確保に熾烈な争いを繰り広げることになる。

アジアでもソーシャルゲームは稼ぎ頭だ。韓国のオンラインゲーム市場は30億米ドル規模で、今ではソーシャルゲームではおなじみのバーチャルグッズをいち早く取り入れた業界だ。日本はモバイルソーシャルネットワークサービスが2億米ドルの収益を生み出すもうひとつのキープレイヤーであり、mixi、GREEやDeNAといったプラットフォームにおけるソーシャルゲームの比重が高い。

Incuvestは先日シード資金を締めくくったばかりの新しいTISインキュベータのひとつである。Golden Gate Venturesは最近TradeGeckoRedMartとCoda Paymentsに投資したと明かし、TNV VenturesはTradeHeroFlocationsに資金提供を行っていると発表した。

【via SGE.io】 @SGEio

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