Mindtalkは、共同創設者Danny Wirianto氏がインドネシア最大のオンラインコミュニティKaskusを作った経験に基づいてつくられている。このソーシャルチャンネルが地元密着型でありながら、いかに世界を視野に入れているか考察してみよう。
インドネシアのソーシャルチャンネルMindtalkは最近ベータ版を経て公式にローンチした。以来、8万人が新たに新規登録した。ベータ版の既存の18万人に加え、Mindtalkはマーケティング活動を一切行うことなく着実に毎日2000人のペースでユーザを増やしている。共同創設者のDanny Wirianto氏によると、毎月のアクティブユーザは公式版のローンチ以来倍増し、毎日3万件の投稿と4万5千件のコメントが寄せられている。
さらにDannyへのインタビューで、Mindtalkの裏話と今後のサービスプランがe27によって明らかにされた。
Mindalkのアイデアはどうやって生まれましたか?将来のビジョンは何ですか?
Mindtalkのアイデアは、2011年初めにBlackberry Messenger GroupとmIRCから思いつきました。Robinと私は、人がどうやって交流しているかについて話し合いました。人の交流には2通りあるとわたしたちは思います。ひとつはソーシャルグラフ(知り合い)、もうひとつはインタレストグラフ(興味のあるもの)です。
しかしほとんどの新しいソーシャルメディアサイトはソーシャルグラフを中心としていて、インタレストグラフソーシャルメディアはフォーラム、メーリングリスト、ブログ、グループといった古いスタイルのアプリケーションに取り残されています。
これらの興味を共有するソーシャルメディアやツールには、多くの制限があります。例えば、フォーラムエンジンは新しいフォーラムやサブフォーラムを作る柔軟さがありません。これはフォーラム管理者によってのみ可能で、一般ユーザが貢献するのは難しい。なぜなら写真、ビデオなどをアップロードする特別なコードを知っていなければならないからです。もうひとつの例としてはYahooとGoogleが大半を占めるメーリングリストです。
これらのサービスは視覚的にはつまらないものです。特定のグループへの発信なので、メールでのコミュニケーションでは会話のプライバシーを守れません。Blackberry MessengerとWhatsappは各グループの参加人数が30人までと制限されています。
当時のそのような状況を鑑みた際に、興味のあることをベースに交流でき、制限や障害なしに独自のコミュニティを作ることができるツールを作ろうと思いました。Mindtalk.comは公式ベータ版としてエンジンの分析と機能構築をおこないました。しかし、Google+が弊社のローンチから2週間後にサービスを開始し、2ヶ月後、今度はPinterestが、そして4ヶ月後にはPathが勢いを増してきました。これは私たちが皆同じ考えを持っており、チャンスをものにしているということです。
Mindtalkの今後のビジョンは、地元コミュニティにとってのインタレストプラットフォームとなることです。これは「地元密着、グローバル思考」というアイデアから来ています。私たちはマレーシア、シンガポール、タイ、日本、韓国、ベトナム、フィリピン、アメリカ、南アフリカ、インド、ブラジルやその他の国々へ拡大してきたいと思っています。
弊社エンジンを利用してローカルドメインを作成します。これにより、例えばシンガポールからMindtalkを探そうと思えば、Mindtalk.sgに直接つなぐことができ、地元のイベントや人々との交流機会を探せます。また、地元のアプリデベロッパーと協力してMindtalkプラットフォームで紹介していくつもりです。
これだけ多くのソーシャルシェアリングサイトがあるなかで、Mindtalkの何が他と隔てているのですか?特に大手ソーシャルネットワークサイトとの差別化は?
Facebook、LinkedIn、YouTubeやTwitterといった既存のソーシャルメディアに取って代わるつもりは全くありません。Mindtalkは既存のソーシャルメディアの副産物です。ユーザは友人と交流したり、好奇心を満たすのに5~7つのサイトを利用していると思います。
写真やビデオに特化したサイトと違い、Mindtalkはテキストから記事、写真、ビデオや質問までを網羅しています。ユーザは様々なフォーマットで共有したいと思っているはずです。Mindtalkではユーザが独自のコミュニティやクラウドを手早く簡単に作ることができます。
MindTalkのターゲットユーザについて教えていただけますか?現在力を入れている国は?
Mindtalkのターゲットユーザは15~25歳です。現在はインドネシアにフォーカスしています。今後数ヶ月はインド、マレーシア、アメリカ、日本とシンガポールにフォーカスしていく予定です。
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