日本最大級、450名以上の声優ネットワークを活かした音声クラウドソーシングサービス「Voip!」がリリース

Junya Mori by Junya Mori on 2013.1.30

voip

スマートフォンやiPadなどのデバイスが発達したことで、人々がテキストや画像だけでなく映像や音でも体験を楽しむこと可能になってきている。それによってソーシャルゲームはイラストだけでは他のゲームと差別化が困難になり、音声なども交えてリッチコンテンツを制作するようになってきている。

そんな中、日本からも音声のクラウドソーシングサービス「Voip!」が株式会社Groodからリリースされた。Groodは、アプリ「全国告白白書」を開発したスタートアップだ。昨年、2012年3月のIncubate Camp 3rdで優勝し、社外取締役に本間真彦氏が加わり、Incubate Fundより出資とメンタリングを受けながら事業を運営してきていた。

Voip!の仕組みはこうだ。Voip!は声優事務所や専門学校と提携し、日本最大級の450名以上の声優ネットワークを形成をしている。このネットワークを活用し、企業向けにソーシャルゲームや恋愛・乙女ゲームのキャラボイスなど、様々なニーズに応じた音声コンテンツを格安で提供する。

依頼する場合、まず課題セリフを設定したオーディションを無料で実施することが可能。企業側からVoip!に依頼がいき、Voip!が無料登録している声優に対してオーディション案件を配信。声優は配信された条件を見て、自分が希望する案件にのみ応募し、企業は応募された音声からイメージに合うものを選ぶことができる。これにより、リスクのない状態でイメージに合った声優を採用することが可能となる。Voip!に登録されている声優は、フリーランスとして活動している声優も含めると、450名以上の声優で、これは日本最大の規模となっている。

『ソーシャルゲームのリッチ化が続き、イラストでの差別化が困難になっています。「ガールフレンド(仮)」、「喋る海賊ファンタジア」、「モバマス」、「幻獣姫」といったゲームタイトルのように、イラストに替わる差別化要因として音声を導入したものが増加している状態。今後、「恋愛リプレイ」のように、恋愛・乙女ゲームでもフルボイス化などリッチ傾向はさらに強まると予想しています。』

とVoip!代表の原口氏は語る。

音声の需要が高まる一方で、アニメ作品などに多数出演するような有名声優は時給数十万円を超え、また、業界独特の商習慣もあり音声の導入が困難となっているという背景もある。こうした声優業のみで生活できるような有名声優は、数万人いるといわれる声優の中で、数百人ほどだと言われている。声優業界は給与制度が年功序列となっており、有名であっても若手の声優は生活が苦しい状態となっている。年齢を重ねると今度は給与が高騰してしまい、実力があっても仕事が無くなってしまうという問題が存在している。

制作側はなかなか声優に依頼することができず、声優側はなかなか仕事がない状態にあるところを両者をマッチングさせることで課題を解決することを目指している。まだスタートして間もないVoip!だが、ある案件では、10日間で213件の音声応募があったことも。声優側も送られてくる案件に意欲的に取り組む姿勢であることが伺える。

現在Voip!は株式会社ポケラボの案件のほか、複数の案件を進めているという。音声コンテンツは、ソーシャルゲームのレアカード音声や恋愛・乙女ゲームのキャラボイスといった用途に加えて、電子書籍読み上げ・ナレーション、幼児・ご年配の方向けコンテンツ用音声、動画ナレーション、吹き替えなど様々な用途があることが考えられ、今後ますます需要は高まりそうだ。

今後注目のトピックである音声コンテンツに取り組むVoip!に興味のある方はこちらのサイトからコンタクトを。

Junya Mori

Junya Mori

モリジュンヤ。2012年に「Startup Dating」に参画し、『THE BRIDGE』では編集記者として日本のスタートアップシーンを中心に取材。スタートアップの変革を生み出す力、テクノロジーの可能性を伝えている。 BlogTwitterFacebookGoogle+

メールマガジンに登録すると、THE BRIDGEに掲載されたニュースや、スタートアップイベント情報をゲットできます!

人気ニュース