これまでに中国から国外向けにローンチされたソーシャルメディアのなかで、WeChat(微信)メッセージアプリは最大のサービスのように見える。だが、Tencent(騰訊)が「アジアをターゲットにしている」という以外に、同サービスがどこの国で人気となっているのかは誰も知らない。WeChatサービスがどこの国で人気となっているのかに関心を寄せた、中国ビジネス専門のコンサルティング企業Value2020が、分かりやすい分布図を作成した。
この分布図は、アプリストアでのWeChatのランキング(同国のインターネットに接続されているスマートフォンの割合でバランスをとったもの)をもとに分析されたものだそうだ。
WeChatに3億人のユーザがいるという正式な追跡方法とはかけ離れているものの、はっきりと掴みにくい情報を見いだすには適当なアプローチだと思う。もちろん、ダウンロード数とアプリストアでの記録は、登録ユーザ数あるいはアクティブユーザ数には一致しないので、それは注意点として上げておかなければならない。
インドとマレーシアでの需要
このWeChatユーザー分布図を見ると、同サービスはマレーシアなどの国で確固とした人気があり、Tencentのアジア戦略がうまくいってることが分かる。事実、Tencentマレーシア担当マネージャーが少し前にマレーシアには100万人のユーザがいると発表しているので、これは有益でゆるぎない参考ポイントだ。
Value2020チームは、中国本土以外で同サービスが2番目に人気となっている国はインドだと述べている。同アプリで先週発生した手違いの検閲で海外ユーザが逃げない限り、WeChatはモバイル志向型の重要な市場のいくつかで、LineとWhatsappに対し強力な防波堤を築いているようだ。
同アプリの最近の動向に関しては、インドでの成長は昨年よりもずっと早くなっているそうで、昨年の夏以来、同サービスはスペイン、メキシコ、アルゼンチンでもうまくいき始めているとのことだ。下に掲載しているのが、Value2020が制作したWeChatユーザの世界分布図だ。
[Source: Value2020]
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【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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