タイの主要全国紙3社がiSnapと提携、ニュースの世界にAR(拡張現実感)をもたらす

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【原文】

isnapiSnap は、AR(拡張現実感)を使って、タイの主要新聞をライヴなものにするだろう。

タイの「Nation Multimedia Group」傘下の全国紙3社、The Nation、Kom Chad LuekKrunthep Turakij(バンコク・ビジネス・ニュース) は、iSnap 社のAR(拡張現実感)技術を採用した。iSnap はシンガポールの Knorex社が開発し、特にモバイル市場で普及しており、読者にビデオ、写真、グラフィック、ゲーム、ソーシャル・メディア、対話広告などを提供する。

iSnap の採用により、2月4日から iPhone および Android 用のアプリ「Nation News」がダウンロード可能で、現在そのダウンロード数は20万8千件だが、さらにこの数は伸びる可能性だろう。ユーザがこのアプリを使うには、Nation News をダウンロードした後、iSnap 機能を選択する必要がある。この機能を選ぶことで、カメラが起動され、ユーザが新聞紙面記事上の「iSnap」ロゴに狙いを定めることで、記事が違った形で表現される。このサービス面白さとインタラクティヴ性でメリットを享受できるのは読者だけではなく、新聞社も広告価値を高めることができる。

iSnap はリアルタイムのARを提供するので、ユーザは最新ニュースに同期したARを見ることが可能だ。Knorex 社のディレクター Justin Tan 氏によれば、この技術によって、昔ながらの出版業界がデジタルの最先端に躍り出ることができると話す。

iSnap はどのようにして動くのだろう? 基本的には、あらゆるマルチメディア機能を活用して、新聞記事をライヴなものへと変化させる。AR 技術により、前出の3新聞はニュースをビデオ、ニュース写真、アニメ・グラフィック、生音声などを紙面を通じて提供できることになる。読者は iOS、Android のどちらのモバイル端末でも、ニュースを見たり聞いたりできる。マレーシア生まれの Tan 氏は、人々は今日、多くの情報を異なるチャンネルで消費していると話す。新聞などの従来の方法に代えて、人々は日々のニュースをタブレットやスマートフォンで得るようになっている。

Nation 社の Pana Janviroj 社長によれば、iSnap のARは現在、The Star(マレーシア)、Eleven Media(ミャンマー)、Philipine Daily Inquirer(フィリピン)、China Daily Asia Weekly(中国)、The Edge(シンガポール)、Kompas(インドネシア)、Jakarta Post(ジャカルタ)、Nation Group 主要3新聞(タイ)で利用できるようになりつつある。

出典:Nation Multimedia 画像出典:The Star

【via e27】 @E27sg

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