シンガポールの美容系サービスVanityTroveが台湾GlossyBoxを買収、東南アジアの市場統合に着手

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【原文】

VanityTrove-Glossybox-Taiwan美容品サンプル・プラットホームのVanityTroveは、Rocket Internetが持つ台湾GlossyBoxの買収により、東南アジア市場とのサービス統合に着手したと発表した。

VanityTrove には、2013年に祝うべきことが多い。年初には Facebook で「いいね」の数がが1千万件を超えた。この1年間、VanityTrove は美容品ブランドがサンプルを欲しがるオンラインユーザにリーチできるプラットフォームとして、東南アジアでの位置づけを堅固なものにしてきた。

東南アジアでのビジネス拡大すべく、VanityTrove は台湾GlossyBoxを買収し、Sanjay Shivkumar を新たなCEOに任命した。

GlossyBox の CEO Derek Lee 氏は、台湾GlossyBoxがVanityTroveと組むことは、ユーザにとっても理にかなったステップだと説明する。

「我々はサンプルビジネスには強気で臨んでおり、より大きな市場を目標に力を集中することで、世界的な美容ブランドに価値を付加し続けることができるのです。」

VanityTrove の CEO Sanjay Shivkumar 氏は、同社が「美容ブランドがサンプル展開、市場展開、製品販売をする上で、 最適なパートナーになる」のを目標としている。そのためには、VanityTrove がビジネスを展開している市場では、常に業界ナンバーワンでいる必要があるのだ。

「我々は東南アジアに注力することで、欧米の美容ブランドが未踏の市場を相手にできるわけだ。」

この買収により、2社は双方が持つ市場を統合、すなわち、5つの国(シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、台湾)への市場リーチができるようになる。この地域には、彼らがターゲットとする消費者層に1億人の女性がいる。Douglas Gan(VanityTrove 創業者)は、チームが薄く広く市場展開することが期待していないが、東南アジア・台湾に加え、さらに2つの市場へのサービス展開に可能性を見出している。

「さらに思い切って、東南アジアの主要5市場の統合にも注力していきたい。」

美容関連業界は最近、活気を帯びており、先月には台湾の Fashionguide がサイバーエージェント・ベンチャーズから資金調達し、bellabox もシリーズAの資金調達を成功させている。VanityTrove によれば、アメリカの Birchbox がヨーロッパの JolieBox を買収したように、世界中の美容サンプル業界は統合されつつある。Rocket Internet が他の市場に注力すべく、東南アジアから GlossyBox を手放したことで、VanityTrove は東南アジアの単一のパートナーとなり、東南アジアの他市場でもプレゼンスを高められるようになるだろう。

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【via e27】 @E27sg

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