隣人に仕事を頼めるマーケットプレース・サイトMilaが3億円を調達し、インドネシアに進出

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 【原文】

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仕事や用使いが頼める、位置ベースのモバイル・コミュニティ・マーケットプレース Mila は、Peter Zencke氏 や Adrian Bult氏 など、スイスやドイツの投資家コンソーシアムから300万スイスフラン(322万米ドル)を調達した。彼らはインドネシアの市場に可能性を見出しており、近日中にジャカルタにオフィスを設置するなど、Mila はインドネシア進出を計画している。Mila が利用可能なのは世界中だが、とりわけ、ドイツ、スイス、インドネシア、中国が大きな市場だ。Mila の CEO、Manuel Grenacher 氏は次のように語った。

「近しい人々に、互いに何かをしてあげることができる、簡単で便利な方法があればいいと思ったのです。Mila を使えば、このサービスを提供する身近な人々と連絡をとり、近隣の人々にサービスや時間を提供することで、お金を稼ぐことができます。」

長期にわたり企業向けソフトウェア企業SAPの重役を務め、ドイツのテック投資家でもある Peter Zencke氏 はプレスリリースの中で、次のように述べている。

「共有経済は、コミュニティ・コマースを変える大きなトレンドです。我々は、自分が信じる Mila に喜んで投資しました。これまでに彼らがモバイル・プラットフォームで築いてきたものをふまえると、近隣の人々が深く関わるローカル・ビジネスのしくみを変化させる上で、Mila は非常によいポジションにいます。Mila の力強い成長力と、ローカルの売り手や買い手の取り込みは、ピア・トゥ・ピア経済に大きな可能性を見出してくれるでしょう。」

Mila は、手に負えない仕事を助けてくれるサービスのプラットフォームだ。アプリは、近隣の人々とつながる簡単な方法を提供する。タスクの投稿、プロバイダーから提供されるサービス(および商品)の閲覧、スマートフォンからの決済が可能だ。

例えば、フラットなベッドの組み立て、草が茂り過ぎた庭の手入れ、家のワイヤレス・ネットワークの導入など、Mila に頼みたいサービスやタスクを投稿すると、ローカルの企業や人がそのニーズを満たすサービスを提供する。Mila は決済が実行できるようになっており、Paypal を使って安全に処理できる。

Mila のマーケティングディレクター Jan Alther 氏は、インドネシアへの進出計画について詳細を語ってくれた。

「すでに先週(原文掲載日:3月5日)までに、Mila のウェブサイトが閲覧できるように、プラットフォームの稼働をスタートさせています。インドネシア向けのローカライズも進めており、ウェブサイトはインドネシア語で提供され、来週までにはインドネシア語の説明ビデオもアップロードされるでしょう。Mila は世界中で利用できますが、特にサービスを集中的に提供する hotspot というエリアを設定しています。世界でも有数の経済成長を誇り、モバイルウェブや決済の進歩、起業の風土等を考え、我々はインドネシアが Mila のようなプラットフォームに可能性を与えてくれると考えたのです。」

「現在、アジアのオペレーションは上海から展開しています。我々のチームには、ローカリゼーションに集中し、東南アジアの声に耳を傾けるインドネシア人の社員が居ます。これからの数ヶ月、さらに開発を進め、必要な機能を追加すべく努力し、その後、ユーザ獲得に取りかかる予定です。現在は、Paypal と決済システムのインテグレーションが終わったところで、IPAYMU とのインテグレーションも進めています。近い将来ジャカルタにオフィスを開設し、Android や iOS 向けのアプリをインドネシアで提供してくれるローカルパートナーとも協議を始めています。(アプリは現在開発中)」

Mila のようなアウトソーシング・システムやフリーランス向けの職探しサービスは、さまざまな地域サービスとともに、仕事の遂行を助けてくれるので、常にインドネシアでは歓迎されるだろう。

【via DailySocial】 @DailySocial

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