[Startup Asia Singapore 2013]東南アジア市場進出を視野に、Cinnamonがプライベート写真共有アプリをピッチ

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【原文】

Startup Asia で、CEO平野未来(みく)氏が率いるスタートアップ Cinnamon が Seconds という新しい写真アプリについてピッチした。最近、私は平野氏に会う機会があり、彼女は近日リリースされるアプリについて、プレビューを見せてくれた。はじめに Android 用にリリースし、Android に元々備わっているネイティヴ・カメラアプリを Seconds で置き換えたいと言う。プライベートの写真共有機能で、まずは東南アジア市場から立ち上げる予定だ。

このアプリはシンプルで使いやすく、写真を撮影し、アップロードしたい先のアルバムを選択する。追加された写真は、そのアルバムのアクセス権を付与したメンバーにすぐに見えるようになり、そのメンバーも同様に写真をアップロードができる。

多くのアルバムを作ることができ、それぞれのアルバムには、家族、友人、大切な誰かなど、異なるアクセス権を付与することができる。写真は自動的にアップロードされるので、仮に電話を亡くしたり盗まれたりしても、写真を失う心配が無い。

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Cinnamon の CEO 平野未来(みく)氏

平野氏によれば、Cinnamon はまず最初に、恋愛写真の共有で知られるタイで、アプリをリリースする。プライベートな写真共有はアジア地域でポピュラーであることから、彼らは人口の多い東南アジアをターゲットにしている。日本、中国、韓国などのモバイル発展国は、利益を稼ぎ出す市場として考えているようだ。

Cinnamon は昨年10月にシンガポールで設立され、12月に CyberAgent Ventures やエンジェル投資家からシード資金を調達した。現在は社長の堀田創(はじめ)氏を含め、10人ほどのチームだ。

Seconds のマネタイズにあたっては、プレミアム機能や広告など、多くの方法を考えているようだ。プレミアム版を展開するならば、ストレージ、フィルター、デコレーション、Facebook 連動など、特別な機能が考えられるだろう。

明日は Startup Asia の2日目で、20のアジアスタートアップが戦う中で Cinnamon が健闘できるかどうかが楽しみだ。私が昨年のジャカルタの Startup Asia に参加した際には、純日本のスタートアップである MoSo がこのスタートアップ・イベントで優勝した。

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