医者が予約できるオンラインプラットフォームDoctorPageが、月間50万米ドルの売上を達成

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【原文】

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シンガポールに拠点を置くDoctorPageは、医者を予約するためのオンラインプラットフォームだ。素晴らしいことに、今や1500人の医者との予約が利用できるようになった。リストにある医者1万2500人の10%以上だ。同社によると、この数字を達成したことで、「シンガポールでのマーケットリーダーの地位」を強化することができるという。

1500人の医者すべてがすぐに予約可能というわけではないが、大半の医者は、医者によるアクセスが可能な独自のCRMシステムにDoctorPageが予約を入れることを望んでいる。こうした予約をするには、ユーザがDoctorPageのコンシェルジュサービスを呼び出す必要がある。

提供されるサービスの側面を見ると確かに素晴らしいと言えるが、本当にうまくいっているのかどうかについて知るには顧客の側に注目する必要がある。ユーザたちが医者を探し、予約を取るために同プラットフォームを使うかどうかは、医者がリアルタイム予約システムを利用するための定期契約料を毎月支払い続けるか否かにかかっている。

DoctorPageは医者が支払わなくてはいけない月額がいくらなのかについて公開していないが、ZocDocの例を見れば推測が可能だ。The NewYork Timesによると、ZocDocを利用する医者は1ヶ月に250米ドルを支払っているという。

DoctorPageの料金はこれよりずっと安いことも考えられるが、仮にZocDocの料金と同じだとすると、今のところDoctorPageの1ヶ月の売り上げは37万5000米ドルだと考えることができる。DoctorPageが昨年9月にローンチしたばかりであることを考慮に入れると、悪い数字ではない。DoctorPageは1500人の医者すべてが有料契約者であることを認めている。

サイトの訪問者が実際に同プラットフォームを利用しているかどうかという点についてだが、私が見積もったところ、同プラットフォームを通して予約を取るユーザの数は毎月3000人から6000人に上る。これは同社が明らかにした数字、1ヶ月のユニークビジターは30万人で、コンバージョン率は1%から2%という数字に基づく推定だ。同プラットフォームは、専用のモバイルアプリから利用することも可能となっている。

この成長がどれほど純粋なトラフィックによるものかはわからないが、これはDoctorPageがトラフィックを増やす上でオンライン広告に大きく依存しているためだ。同社のFacebookページはどちらかと言うとアクティブだと思われる。一般的に言って、人々は健康に関するコンテンツを利用したマーケティングを受け入れているようだ。

こうした数字を見るとDoctorPageが絶好調であることは明らかであり、さらにシンガポールの消費者たちも同社のコンセプトを受け入れていることを示している。これはDocDocTabADoctorのような競合企業にとっても良い兆候だろう。アジアではシリーズAクランチという深刻な問題が起きているが、それでも最初から収益を上げているスタートアップは成功の可能性が高い。その収益によって、アーリーステージの資金調達からシリーズB、そしてそれ以降まで到達できるからだ。

初めから収益を生み出しているDoctorPageとGameMakiのような企業は、アジアで成功したスタートアップの代表となることもできるだろう。

注:DoctorPageは以前、「予約可能な」医者が1500人になったと述べた。しかし、ここで言う「予約可能」とはオンラインで直接予約を取るだけではなく、DoctorPageのコンシェルジュサービスに電話をかける、あるいは直接医者と連絡をとるなど、その他の方法による予約をも含むと同社は説明している。この説明が本記事内において反映されている。

【via SGE.io】 @SGEio

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