ヨーロッパを目指す起業家に朗報、ルクセンブルク政府がICT Springへの招待スタートアップを募集中

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日本以外の国でスタートアップがビジネスを営むとき、まず直面する問題が創業者や社員のビザの取得だが、ルクセンブルク、チリ、カナダ、シンガポール、オーストラリアなどは、起業家へのビザ発給に政府が積極的だ(参考記事)。中でも、ルクセンブルクは、スタートアップがヨーロッパに向けてビジネスを展開する上で、さまざまな便宜が図られていることを昨年のインタビューで同国の通信・メディア大臣が述べていた

そのルクセンブルクで、毎年恒例となったテックやスタートアップの祭典「ICT Spring」が6月に開催される。実質的にはルクセンブルク政府による主催で、世界中から出展者150社、スタートアップ120社が招かれ、2日間にわたってセッション、プレゼンテーション、ピッチ・コンペティションなどが繰り広げられるのだ。

東京にあるルクセンブルクの貿易投資事務所では、現在このイベントに参加を希望する日本のスタートアップを募集している。営利目的のイベントではないため、一定の条件審査をクリアすれば、最大10社にイベントの入場はもとより、出展ブースも無料で提供される。Amazon、楽天、PayPal そして、最近、大型ファンドを作ったことで世間を賑わせている Kabam など、多くのテック企業がルクセンブルクにヨーロッパ本社を設置しているので、このようなオフィスを訪問するツアーも計画しているそうだ。

おそらく、ルクセンブルク政府からの資金援助の恩恵だと思われるが、4泊5日のこのツアー全体にエア&アコモ込で700ユーロ(約9万円)で参加できるのは破格だ。興味のある人は、この機会に申し込んでみるとよいだろう。締切は4月30日まで。

※ 当初の記述で700ユーロにエア(航空運賃)が含まれるとしていましたが、誤りでしたので訂正します。700ユーロに含まれるのは、現地の宿泊、移動、セミナー参加費、懇親会参加費でした。

上記の資料に加え、イベントの Facebook ファンページにも有用な情報がアップされている。

昨年はこのプログラムに、日本からカディンチェ洛洛.com;Dcloud、NTTアドバンステクノロジー、ブライツコンサルティングの5社が参加したとのことだ。以下にそのときのビデオがあるので、あわせて参考にされたい。

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