上海の学生は”デジタル”のスクールバッグを持ち、電子書籍の教科書を読む

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上海市教育委員会が「デジタルスクールバッグプロジェクト」に取り組んでいる。今年中にもいくつかのデジタル教科書が導入される予定だ(情報源:中国語)。

これまでに採り入れられたデジタルツールは、デジタル黒板とパワーポイントだけだった。現在、上海の学校は様々なタイプのデジタルプロダクトを試みようとしている。

例えば、「Adaptation(自適応)」と呼ばれるシステムは、学生の宿題を分析し、学生一人ひとりに相応しい宿題を示してくれる。また、学生のデータをより良く管理するためのデジタル学生証もテスト運営されている。美術館に行ったり、その他の活動に参加すれば、それらの場所に設置されているデバイスを通じて活動が記録されるようになっている。このデジタル学生証があれば、学生は上海市各区内にあるどの体力測定センターでも測定を受けることができる。

クラウドベースの授業は、郊外に住んでいて設備の良い学校が提供するような質の良い授業を受けるための教育資源に乏しい学生たちを支援できるだろう。上海遠程教育集団には上海市民によって共有されるであろう多くのデジタル教育コンテンツがあると言われている。

だが、この「デジタルスクールバッグ」は主にiPadを使用することになるので、父兄は子供が勉強もせずにゲームで遊んでしまうとか、iPadに目が釘付けになり子供の目に悪いのではないかと懸念している。それでも、上海市教育委員会のNi Minjing(倪閩景)氏は、教育のデジタル化は避けられないと語る。

上海のいくつかの区では、学校がこのデジタルスクールプロジェクトを活用して、新しい教授法を試行中だ。上記以外の取り組みには、学校と父兄の交流を促進するソフトなどもある。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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