Rocket Internetが手がけるファッションアイテム販売サイトのZaloraが、ヨーロッパ大手小売業者のTengelmannから2000万ユーロという多額の資金を獲得したことを発表した。さらに同社は、同地域のソフトウェア開発センターをシンガポールに建設し始めたことも合わせて発表。
Tengelemann Groupは以前にも、Rocket Internetのベンチャー2社、つまり東南アジアのLazadaと、ラテンアメリカで展開されているAmazonのクローンサービスLinioに投資しており、今年の1月と2月に各社へ最大2000万米ドルを注入した。
これによって、Tenglemann GroupはRocket Internetにとって実績の多い投資パートナーとなり、Rocket Internetの主要な投資家としてJP Morganに加わった。さらにZaloraは、Investment AB KinnevikやSummit Partnersらからも資金を調達したことを発表している(調達額は非公開)。
Tenglemann VenturesのCEO、Christian Vinter氏は、
「Zaloraチームの事業に参画することを非常に嬉しく思います。私たちが小売業界に持っている強みとアジアのeコマース市場に莫大な可能性があることを考えると、今回の取り組みはシナジー効果をもたらす前途有望な提携であると確信しています。」
と語った。
Zaloraの東南アジアのリージョナルマネージングディレクターMichele Ferrario氏は、
「Tenglemann社が小売業界と特にeコマース業界に持つ長く優れた経験は、当社がファッションと美容のeコマース小売サイトのリーダーとしてポジションを固める上で、Zaloraにとって非常に役立つものとなるでしょう。」
と述べた。
Zaloraがシンガポールにソフトウェア開発センターを築くと決めた理由は、同国は人材豊富で、質の高いコンピューターサイエンス部門を持つ一流大学があり、全国に多くの科学技術専門学校があるからだそうだ。
【via DailySocial】 @DailySocial
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