2012年電子機器の輸出で160億米ドルを獲得したベトナムのマイクロチップ産業が好調

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vietnam-microchip-315x223シリコンバレーの始まりについてご存知なら、Fairchild Semiconductorという会社で働いていた「Traitorous Eight」と呼ばれる男性グループからすべてが始まったということもご存知だろう。彼らはチップ製造の先駆者であり、世界で最も生産性の高いテクノロジーの基礎を築いた。チップはいまだに最も重要な技術分野の一つである。

チップは地球上のすべてのコンピュータデバイスの中に存在し、IntelやAMD、Texas Instruments、東芝、Samsung、Qualcommその他多くの企業が競争を繰り広げている。どのチップが最新のiPhoneやHTC、あるいはSamsung製の携帯電話に使用されるかは重大ニュースになる。

ベトナムはひるむことなくこの競争が激しいチップ分野に参入している。言い換えると、少なくともチップ製造を自身の手中に収めようとしている。ちょうど先日、Ho Chi Minh Semiconductor Industry Association(ホーチミン半導体産業協会)が結成された。これは業界のリーダー、大学、企業をまとめ、ホーチミン市での半導体の技術の習得、研究、製造を推進するためのものだ。

これが意味するのは、全体計画を策定するために資金がつぎ込まれ、設備が建設され、ベトナムでのチップ製造を長期的な視点で見つめるということだ。半導体産業を確立するには10年を要するが、資金はすでに注入されている。

これは重要なことだ、なにしろ2012年だけでもベトナムは電子機器の輸出で160億米ドルを獲得しているからだ。これは前年比91%の大幅な伸び。これについては1月に書いた記事で、いかにベトナムが電子機器の製造に真剣に取り組んでいるかを表している。

ベトナムの電子機器分野はすでに高い利益を上げている。しかし、この協会は未来にとってどのような意味を持つのだろうか?それはマイクロチップ製造業に組織をまたいだ関与があるということだ。また、政府が参画にすることになれば手続きが円滑になり、土地が開発され、煩雑な手続きが減る可能性がある。

もしこのような支援が、ベトナムや世界市場で活躍している国内のソフトウェアスタートアップにも少しずつでも行われるようになれば、近い将来ベトナムは本当に変わっていくだろう。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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