先日、世界で800万ダウンロードを超え、ホーム画面きせかえコミュニティアプリ「CocoPPa」のAndroid版がリリースされたことをお伝えした。
CocoPPaを利用することでユーザは世界中のクリエイターがデザインしたアイコンを自由に利用し、上の画像のように自分のスマートフォンの画面をカスタマイズすることが可能だ。
800万を超えるダウンロード数のうち、日本が占める割合は12%。その急激な成長と、日本語圏以外でもヒットしていることから、第二のLineかという声も上がっている。
上のグラフをご覧いただけばわかるように、米国でのダウンロード数は47%となっている。日本だけではなく、世界中でヒットしており、App Annieのランキングにおいても、無料のライフスタイル部門で長らくトップクラスにランクインしている。下のグラフは日本におけるランキングの推移。
2012年7月にiOS版がローンチされたが、2012年の間、CocoPPaの伸びは鈍かった。2013年の2月に入って急激にダウンロード数が伸びており、3ヶ月ほどでその数は10倍となっている。同社のアンケート調査によれば、ユーザの7割が10代の女性が占めているという。
日本ではダウンロード数が伸びるかどうかはランキングによる部分が大きいが、英語圏ではランキング以外からもダウンロードされることが多いそうだ。
では、どこからユーザはこのアプリのことを知ったのだろうか?それはInstagramやPinterestといったビジュアルコンテンツを扱うソーシャルメディアから。
海外ユーザの間では、こうしたビジュアルをメインにしたソーシャルメディアで画像で共有しあうのが流行っており、作成したアイコンやカスタマイズした自身のホーム画面をこうしたソーシャルメディアでシェアし、CocoPPaのことが広まっていった。
意図せずしてこうしたビジュアルコンテンツマーケティングが行われていたと言えるだろうか。CocoPPaはiOSのリリース時から多言語対応は実施していたが、こうした海外での受けは当初狙っていなかったというから驚きだ。
CocoPPaを運営するユナイテッドにて広報を担当している山本氏によると、同アプリの価値はアイコンやホーム画面のカスタマイズが可能なだけではなく、アイコンなどを制作するクリエイターとそれを利用してホーム画面のカスタマイズしたユーザがコミュニケーションをとれるコミュニティ機能にあるという。アイコンを投稿するクリエイターのネットワークも生まれ始めており、こうした面が同種のサービスとの差別化になると考えられる。
今後も、プロモーションなどを行なっていくことより、プロダクトの価値を磨くことに注力していくという。さらなる言語への注力よりも、ビジュアルで訴える面に注力し、見た目で直感的に理解し利用できるインターフェースとなるように改善を重ねていく。
Android版アプリもリリースし、近く1000万ダウンロード、年内に3000万ダウンロード達成を目標に、CocoPPaはさらなる加速と急成長を狙う。同アプリの利用イメージは以下の映像からどうぞ。
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