Connect the Dots — J-SeedとVentureGenerationが学生向けの起業セミナーを8月に開催

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学生が起業することについては、いつの時代も賛否両論ある。多くは、学生は勉学に集中すべきであるとか、社会人としては未熟であるとか、その手のものだ。そもそも海外では、社会に出てから学費を稼ぎ、大学に入ったり戻ったりするということがままあるので、仮に「学生起業家」という言葉を英語で表現したとして、そのニュアンスがどこまで精緻に伝わるどうかは怪しい。おそらく日本語では、「学生=未社会人」というコンテクストが強く含まれているからだろう。

日本で13年間にわたりシード投資会社 J-Seed を経営し、昨年インキュベータ Venture Generation を開設した Jeffrey Char は、普段から、学生にもっと起業という選択肢があってもいいのではないかと主張している。一般的に日本の大学では(そして、特に東京にある有名大学などでは)、大企業や官公庁への就職を志望して活動する学生が多い。Jeffrey の主張は、それらの就職と同等に、学生に対して起業という選択肢を提示できてもいいのではないか、というものだ。

昨年に引き続き、東京で学生向けの5日間の集中起業セミナー「Connect the Dots」が開催される。昨年は学生組織を中心に運営されたが、今年はその流れを引き継ぎ、J-Seed のインターンが中心になって運営するとのことだ。詳細は未定だが、おそらく協賛スポンサーを募って、都内のホテルを借りて宿泊場所が確保されるので、東京以外の学生も気軽に参加することができる(食費と交通費は自己負担とのこと)。このプログラム参加へのエントリ受付は、6/30 が締切となっている。エントリはこちらから。

昨年は、Mixi や GMO などのオフィスを会場にして、フェムト・スタートアップの磯崎哲也氏や SD Japan のアドバイザーでもあるノボットCEOの小林清剛氏など、名だたる起業のスペシャリストが登場し、将来起業を目指す学生らにインサイトを教授した。今年は昨年に増して、白熱した5日間が繰り広げられることだろう。

昨年の Connect the Dots が終了し、その後、チームで起業プランを暖めていた学生チームから、昨年末に意見を求められる機会があった。後にエグゼキューションまで至ったかどうかは未確認なのだが、セミナーに終始せず、そこから実際に起業を目指す道筋も確実に出来つつあるようだ。新しい波を創り出すのは骨の折れる活動だと推察するが、大きなうねりとなっていくことを期待したい。

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