GunosyがメジャーアップデートーーUIにフラットデザインを取り入れ、リブランディングを目指す

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gunosy

東大の学生エンジニア集団が立ち上げた、情報を集約し最適化して届けるキュレーションサービス「Gunosy」がバージョン2.0をリリースした。Gunosyは、登録するとユーザが求めている情報を解析し、最適な情報を届けてくれる。

以前、Sd JapanではGunosyのスタートメンバーへのインタビューも行なっている。どういった想いでこのサービスを開発しているのかは、こちらの記事を読んでいただくのがいいだろう。

[インタビュー]情報の新しい流れをつくりたい–東大のエンジニア集団が立ち上げた次世代マガジンサービスGunosy

こうしたマインドを持った彼らが行ったメジャーアップデートにより、以下の変更が行われた。

      ・見やすい爽やかなデザインに変更
      ・「あわせて読みたい記事」の機能追加
      ・メールアドレスのみでの登録開始

UIデザインを担当したのは、UIデザイン会社のGoodpatch。彼らは自社のブログでUIのリニューアルについて触れている(ちなみにこの記事もGunosyでレコメンドされた)。そこから引用させていただき、今回のUI改善のポイントをピックアップしてみる。

Gunosyを支えるUIデザインチームに聞く、Gunosy2.0リニューアルの背景とこれから

これまでは色合いは紺色で重めの男性的なデザインでした。最初のターゲットはアーリーアダプターやギークだったし、実際にスタート時は女性のユーザーはかなり少なかったのでそれでも良かった。

だけど、これからGunosyっていうサービスをもっと広め、年内にユーザーを100万人にするためには、女性もターゲットに入れて考えていかなければいけない。そこで裾野を広げるために白を基調に作り替えたいと思って、今回全面的にUIをリニューアルすることになりました。

一番多くの人が持っているであろうメールアドレスだけで登録が可能になったこと、アイコンやUIのカラーを変更し、女性にとっても抵抗感の少ないものにしたことなど、機能面の改善と、UIの改善は、さらに多くの人に使ってもらうためのサービスとなるために必要なものだ。

gunosy ui

フラットデザインを採用したUI

変更されたUIは、今話題になることが多いフラットデザインを採用している。フラットデザインについて簡単に述べると、ボタンを立体的に見えるようにしたり、テクスチャを使ったり、エフェクトをかけて動きがでるように近いなど、”リアル”に近づけようとするものとは反対のものになる。

フラットデザインはいまだ明確な定義はないが、ミニマルなデザインという考え方に近く、レイアウトやタイポグラフィなどを活かしやすいデザインとなるため、情報が整理しやすく、パッと見て理解してもらいやすくなる。Gunosyのような情報を伝えるサービスにとっては良いデザインではないだろうか。(フラットデザインについては最近ではこちらの記事がよくまとまっている。)

このことについても、goodpatchのチームは言及している。

フラットにしたかった理由はしっかりとあったわけじゃないけど、Gunosyはメディアなので、写真と文字のコンテンツが一番良く見えて、それ以外を抑えたかったんです。ユーザーに最適な情報を届けるのだから、見せ方も最適にしたいし、記事を邪魔しないUIにしたかったので、そう考えるとフラットを採用してよかったと思います。

ブランドの再構築

今回のアップデートは、さらに使いやすいサービスとする目的もあったとは思うが、それ以上にリブランディングの目的が強いように思える。筆者も、これまでGunosyは情報を積極的に集めたいと思っている人、エンジニアの人など、ギークと呼ばれるそうだったり、アーリーアダプター向けのサービスだという印象を持っていた。

サービスとしてさらに成長していくためには、その領域で受け入れられるだけではなく、さらに多くの層に受け入れられることが必要になってくる。そうするとこれまでの色合いやUIでは課題が残る。それを今回のアップデートによって解決を狙った。さらにリーチする層を広げたいのであれば、今後は打ち出すポイントやサービスのタグラインなども変更することも必要になるかもしれない。

見せ方の部分や読みやすさが改善されれば、後は読むことのできる情報の質だ。筆者のところにも毎日Gunosyからメールが配信されてくるが、筆者にとっては今のところ25記事中2、3本読みたいと思う記事があればいいかな、という状態だ。データが蓄積されていけば、精度は上がっていくと考えられるので、今後どのように精度を上げていってくれるのか、楽しみに待ちたい。

GunosyのiOSアプリはこちらから、Android版はこちらからダウンロードできる。

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