Social Project.PHは、社会事業のためのクラウドファンディングによる資金調達を目指す

by e27 e27 on 2013.5.27

Social-ProjectSocial Project.PHはフィリピンの社会的および環境関連のプロジェクト向けのクラウドファンディングプラットフォームだ。

クラウドファンディングプラットフォームが世の中にあふれている。アート系プロジェクトについてはいくつか優秀なプラットフォームが流行っているが、ニッチなアプリケーションや分野に特化したプラットフォームもいくつかある。

フィリピンには既に地元のクラウドソーシングプラットフォームが存在するが、ほとんどの場合、以前紹介したArtisteConnectSparkProjectといったアート関係や感性的なプロジェクトに特化しているものばかりだ。

しかし、フィリピン系アメリカ人や海外にいるフィリピン人労働者、その他寄付という形で海外から入ってくる多額の資金があり、新しいクラウドファンディングサービスによってこれらの資金が有意義なプロジェクトに活用され始めている。

Social Project.PHは、フィリピンの貧困を和らげる目的を持った社会プロジェクトが資金を集めることができるようローンチされたプラットフォームで、フィリピンの社会事業やNPOを対象としている。共同設立者のJustin Fernando Garrido氏によると、その目的は同国の社会上・環境上の課題に取り組むことだという。

Garrido氏はe27に対して、海外のフィリピン人が送金してくれたお金について思いめぐらせていた時に次のような考えを思い付いたと語った。

「200億米ドルの送金があるのだから、一部を開発に向けることはできないだろうか?」

そのためSocial Project.PHは社会事業やNGOと提携してクラウドファンディングキャンペーンを展開している。サービスはプレッジモデルをベースにしており目標額に到達するとその5%を課金する。Garrido氏によると、ベータテストのためのプログラムの準備が整っているという。

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ポルシェを買うか投資するか?

Financial Timesとのインタビューの中で、Garrido氏は彼の考えに賛同した幼なじみのベンチャーキャピタリストからシード資金を獲得したと語っている。

「彼はポルシェを買うつもりでした。でも、代わりに私たちに投資しないかと言ってみたんです。」

すると、このベンチャーキャピタリストは株式と引き換えに立ち上げ費用を賄うための十分な資金を提供してくれた。

Garrido氏はプロジェクトを始めるにあたってメリットをもたらしてくれたのは彼のネットワークであり、特に彼は「様々な分野にわたる専門家への人脈」を持っていたと付け加えた。仲間の一人には、共同創設者でメルボルンビジネススクールMBA卒業生のJulia Sevilla氏がいる。

Social Project.PHは5月21日にサービスを開始する予定で、教育、健康、生活、環境、若者のエンパワーメントの5つの分野を対象としたプロジェクトの応募を受け付けている。プロジェクトは次の基準を満たさなければならない。

      ・フィリピンのコミュニティに恩恵をもたらす社会的なインパクトがあること。
      ・登録された事業(非営利あるいは営利の社会事業)であること。
      ・プロジェクト計画が整っていること(予算、スケジュール、効果、エグジット戦略)。

これは、プロジェクトが持続可能であり、説明責任がなされているかをチェックするためだ。プロジェクトのアイデアは価値ある信念をサポートするものでなければならない。個人に対するサポートは後で行っていくようだ。

「私たちは特に社会事業をサポートしたいと考えています。革新的なプロジェクトを展開したい個人の社会起業家をサポートしたいという気持ちもありますが、現時点では資金の不正使用(主たる危険要因)を避けるために、統括組織を対象にしていく予定です。とはいえ、社会起業家に対してもサポートを広げていくというのは、将来の目標の1つでもあります。」

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単なる資金集めを超える

Social Project.PHは、実際は資金調達以上のものを目指している。「市場を助け、フィリピンの社会事業とNGOを世界的に印象付けたいと思っています。」社会関連プロジェクトを展開することと認知度を上げることは別物だ。同プラットフォームではそのどちらもカバーしようとしている。

さらに、同プラットフォームはNGO団体と社会事業を、将来支えてくれる可能性のあるパートナーと結びつけてもいる。

「これはNGOにとっても有益な提案です。NGOが限られた予算内でやりくりしなければならないポスター、ビデオ、さらにはウェブサイトまでも面倒を見てくれるパートナーを差し向けるのですから。

ほとんど、あるいはまったく応援がない中で、最小限の社会的メディアの存在だけを利用してNGOやNPOはとてつもない量の仕事をこなしています。私たちは戦略的かつ長期的なパートナーとして、同じ目的を持ったリーダーやNPOのエコシステムを作り上げることによって、彼らを助けたいのです。」

Social Project.PHはウェブサイト立ち上げのためにエンジェル投資家からの投資を受けているが、同社(アメリカ登記)は「Better Philippines(さらに良いフィリピンに)」というビジョンに賛同する投資家や、Social Project.PHが行っていることに共感する人々からの投資も求めている。しかし、まずはプロジェクトを動かすことだ。

「私たちの考えを立証するためにベータサイトをローンチしたいと考えました。そうしなければこれはただの良いアイデアにすぎませんから。」

Garrido氏と彼のチームは、「人を鼓舞する物語とプロジェクトを共有することによって、フィリピンのために慈善活動を民主化している」。確かにフィリピンについて、(例えばFitch RatingsやStandard & Poorsからの最新の投資格付けなどの)良い知らせが多くある。

しかし、目標は経済ピラミッドのベースのために包括的な成長を得ることだ。

「言うは易し行うは難しですが、このモットーに私たちは突き動かされています。」

【via e27】 @E27sg

【原文】

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