蜷川実花氏監修のカメラアプリ「cameran」が突然のSNS化

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「突然なんですが、蜷川実花監修のカメラアプリ、明日からSNSになります」ーー。

このメッセージを貰った時、私の中で「!?」が10個ぐらい並んで久々に混乱した。どうやらこのタイミングでまた新たなフォトシェアリング・ソーシャルネットワークが増えるらしい。

リクルートホールディングスの実証研究機関であるメディアテクノロジーラボは6月27日、蜷川実花氏の監修するカメラアプリ「cameran」に写真共有の機能を追加すると発表した。

cameranの公開は2012年10月。リリース直後から日本だけでなく香港や台湾など海外のApp Storeで総合トップを獲得するなど現在まで約8カ月で360万ダウンロードを記録している。提供されているのはiOS版Android版で利用は無料だ。

また、今回のソーシャルネットワーク化にあたり、監修者の蜷川実花氏をはじめ、芸能人系のユーザーアカウントも開設されるという。DL数好調を背景に、さらに一般的な層にまでユーザー拡大を目指すといったところだろう。

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開発担当している大城哲也氏の話によれば「他のユーザーの写真を見てみたい」という利用者の声に応じてのソーシャル化だということなので、自然なステップといえばそうかもしれない。最初からソーシャルネットワークにせず、カメラアプリからユーザーベースを作っての展開は今の状況化では正しいやり方だと思う。

というのも、国内のフィルタリング系カメラアプリでは2013年3月時点で2500万DLという大きなボリュームを誇るFxCameraや、それ以外にもファッション系、フード系、ツール系まで合わせるとかなり広大なマッピングができる状況になっており、激戦区であることは周知の事実だからだ。

別の関係者の話によると、まだ現時点ではビジネス的な検討フェーズではなくさらにユーザーベースを伸ばせるかどうかチャレンジしているという状況なのだという。

また海外の状況を見ても一通りのプレーヤーと機能が一巡し、今の注目はVineやInstagramの動画機能に話題が移っている。セレブ系のソーシャルネットワークとしては昨年、同じ位の時期に話題になったPheedがあるが、こちらもどちらかといえば話題の中心は「動画」だ。

もちろんSnapChatのように時間単位で変化するような少し変わったコミュニケーションは爆発しているので、まだまだアイデアがないわけではない。

ここで生き残るためのアイデアとして、今回のようなセレブ系のブランドに振っている例は国内ではぱっと思いつかないので、今後の状況は興味深い。

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