生徒の宿題もクラウドで管理できる時代に、ハイテク宿題管理システム「MathSpace」

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MathSpace-for-iPad-300x300たとえ数学だろうと、宿題はもう退屈なものではなくなった。MathSpaceのハイテクツールを使えば学生は簡単に勉強することができ、教師も学生の進捗をトラッキングできる。

MathSpaceはオーストラリアのEchelon Igniteで最も有望なスタートアップとして5月初めに登場し、6月4日~5日に開催されたEchelonにてピッチしたトップ10スタートアップの1つだ。

e27は、このクラウドベースの学習プラットフォームに関する最新情報を得るため、MathSpaceの共同設立者でありCEOのMohamad Jebara氏にコンタクトをとった。同氏によると、開発チームは今のところ順調なスタートを切り、現在は資金を調達している段階だという。

以前に記事で取り上げたQuick Language Learningと同様、MathSpaceもテクノロジーを利用した学習プログラムで、中高生がより難しくなっていく数学を学ぶサポートをする。Jebara氏によると、特にこの層をターゲットとしている理由は「数学がどんどん複雑になり、1行の解答だけでは十分ではなくなったから」だということだ。

コンセプトは単純明快だ。

「MathSpaceは数学の教科書、学生の演習ノート、そして教師による成績簿を1つのクラウドベースのアプリケーションに統合させ、学生が段階的に数学の問題に解答できるようにし、途中で行き詰った際にサポートを行う」

というものである。同アプリでは教師が学生の進捗管理を行うことができるので、毎週それにかかる作業時間を短縮できる。そして教師がより重要な内容の授業に集中することにもつながる。

MathSpaceではワンクリックでレポートや個々の学生の得意分野と弱点分野の評価ができる分析画面にアクセスできる。課題はすべて段階的に採点され、採点結果はクラウド上に保存される。これにより、関係者すべてが学生の学習進度を簡単にたどることができる。

さらに付加価値として、MathSpace独自のテクノロジーにより、各問題の解答中の複数の時点における解答の傾向とデータを収集している。

「このデータは後でそれぞれの学生が学習した内容を個別管理するのに利用できます。」

Mathspace

数字に強い

MathSpaceのチームは数字に強く、ほとんどのメンバーが相応の学歴と金融のバックグラウンドを持っている。Jebara氏自身も以前はオーストラリアにあるデリバティブ取引のリーディングカンパニーのパートナーを務め、地域をまたがる20人のトレーダーからなるチームを率いていた。

会長のChris Velis氏、イギリスCEOのTim Stirrup氏、そしてカリキュラム担当主任のErin Gallagher氏には大学や研究機関での学術的なバックグラウンドがある。一方、CTOのAlvin Savoy氏はウェブスタートアップのデベロッパーとして10年の経験がある。

彼らをつなぐものは数学に対する愛、そして誰もが同じ方法で問題に取り組むわけではないという意識だ。

「すべての学生がその能力や学習スタイル、進度に応じて学習を進めることができる環境を想像してみてください。段階的なアプローチを通じて、私たちはこの誰も成し遂げたことがないことを実現させることができます。」

すべてをまとめると

MathSpaceは年間ライセンスから収益を上げており、Jebara氏によるとその額は今のところ好調だという。MathSpaceがアプリケーションをローンチした2012年、試用版から製品版へのコンバージョン率は20%だった。それが今年のiPad向けアプリのローンチによってコンバージョン率は80%に上昇、試用版のアプリを利用した提携学校の実に5校に4校が製品版を購入している。

教材ソフトウェアに加えて、MathSpaceでは教師が作成するクラウドソーシングを使ったビデオレッスンにも目を向けており、これはユーザ向けの無料サービスとなりそうだ。

数学を専門とするだけあり、MathSpaceのチームは資金面でもカバーされている。

「私たちは現在、資金調達ステージの真っ最中です。目標の半分は調達済みであり、残りは資金とノウハウを提供してくれる投資家を探しています。」

【via e27】 @E27sg

【原文】

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