サイトと決済の次は「発送」を簡素化ーーSTORES.jpの商品保管サービスは何かを変えるかも

Takeshi Hirano by Takeshi Hirano on 2013.6.10

インスタントにECを開始できることで急激に開店ページ数を増やすBASESTORES.jp。この両社の躍進の裏には、圧倒的に効率化した仕組みでフリーミアム化を進めた点と、従来非常に面倒だった決済関連の手続きを簡素化した点が挙げられる。

そして次に彼らが取り組んでいるのが、実際に素人でも「売れる」仕組みづくりだ。

倉庫リリース

6月10日にSTORES.jpが発表した倉庫サービスは、実際に販売を開始した中小の事業者が直面する「在庫管理と発送」の敷居を劇的に下げるという点で注目に値する。

アカウントを持っているストアオーナーは、STORES.jpと契約している倉庫に商品在庫を送付して保管することができ、売れた段階で発送を指定すれば自動的に発送してくれる。月次の利用料などはなく、送料と固定の手数料はこちらに情報がある

「大げさかもしれませんが、アマゾンのフルフィルメントサービスの超簡単版だと考えてます。ただアマゾンは手続きが重くて一般の方向けではありません。私たちのオリジナルで作ったこの倉庫サービスは『倉庫へ投げ込むだけ』で普通の方に利用してもらえるよう、徹底的に仕組みを簡易にしました」(ブラケット代表取締役の光本勇介氏)。

自分で商品を仕入れる、もしくは生産する必要は当然あるが、在庫保管しておけばあとはアフィリエイトと似たような感覚で商品を販売すればいい。そして何よりも、送料(プラス固定の手数料)以外は無料で提供されるのも小規模事業者にとっては導入しやすいだろう。ライバル関係にあるBASEでも同様のサービスを既に公開しているが、申込の手順や料金体系が異なる

ECは別にオンラインのシステムが便利になったから誰でもできる、というものではなかった。広告や商品管理に発送、効果測定や入出金管理。サイトを作って公開することよりも、運営の方が大変なのは言うまでもない。

BASEもSTORES.jpも上手いのは、カートASPや楽天、アマゾンといったモールが解決していない課題を見つけて埋めているところだと思う。あとは参加店舗が売上を伸ばすかどうか、今後ここにどういった案を持ってくるのかに注目したい。

Takeshi Hirano

Takeshi Hirano

ブロガー。TechCrunch Japan、CNET JAPANなどでテクノロジー系スタートアップの取材を続け、2010年にスタートアップ・デイティング(現THE BRIDGE)を共同創業。1977年生。(株)THE BRIDGE代表取締役

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