ここ二カ月の成長率は250%ーー要約機能で情報取得の「時短」に挑戦するニューステクノロジーのVingow

Takeshi Hirano by Takeshi Hirano on 2013.6.13

東京都民のメディア接触時間が飽和状態となる中、ニューステクノロジーが注目されるべき理由はここに書いた。情報の洪水を前にして、泳ぎ方を学ばない理由はないのだ。

そして今日またひとつ、この技術が進化した。ニューステクノロジーのひとつ、Vingowを提供するJX通信社は6月12日、自動要約機能を追加したiPhone版アプリの提供を開始した。ニュースから本文を抽出し、自動的に要約して概要を教えてくれる。

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「Summlyのような英語要約の場合はここが名詞で動詞で形容詞でと、スペースやピリオドなどの頻度をみてどこからどこまでが本文か認識し易かったんです。一方、日本語では本文認識に加えて『結構です』という言葉のネガポジすらわかりにくくいという問題がありました」(JX通信社代表取締役の米重克洋氏)。

この解決には自然言語処理が必要で、ここには時間がかかると予想していたらしいのだが、思いの外早く開発が進んだのだという。

最近では米Yahooが17歳エンジニアの開発した要約テクノロジーSummlyを買収したことが記憶に新しい。一方でVingowは早稲田大学などに在学している学生エンジニアチームで開発しており、こういった若い力が技術で勝負する状況は、Gunosyも似ている。

ニューステクノロジー関連で一時問題になった引用などの権利問題については、常時弁護士と協議して法的に問題ないことを確認しているという。またビジネス的な面についても関係メディアと対話を続けており、大きな問題にはなっていないそうだ。

2012年10月末に公開して以来、ここ二カ月のダウンロード成長率は250%で「一般的なニュースサイトの滞在時間が数分なのに対して、Vingowは40分ほどになっている」(米重氏)と順調な成長を遂げているのだという。一人あたり読んでいる記事の本数も22本と多い印象だ。

「公開後、約半年間タグ付けをしてレコメンドの精度を上げていた。この次は情報を探す手間をできるだけ省く。この二つを実現することで時間の節約を実現したい」(米重氏)。

具体的に情報取得の方法が変わるのか、レビューしてみたい。

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Takeshi Hirano

Takeshi Hirano

ブロガー。TechCrunch Japan、CNET JAPANなどでテクノロジー系スタートアップの取材を続け、2010年にスタートアップ・デイティング(現THE BRIDGE)を共同創業。1977年生。(株)THE BRIDGE代表取締役

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