フィリピンの銀行BPIがモバイルバンキングアプリをアップデート —— 近くのATMを探す機能を追加

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BPI Express

先日、私たちはフィリピンのモバイルバンク業界が成長していることを記事で取り上げた。そして、Bank of the Philippine Islands(バンク・オブ・フィリピン・アイランド、以下BPI)が、同行の提供する「BPI Express」というモバイルアプリに大きなアップデートを行い、モバイルへの取り組みを継続して、モバイルカスタマーへの存在感を高めようとしている。
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BPIのモバイルアプリは、Apple App StoreGoogle Playで入手できるが、ローンチしてからはしばらくの期間が経っている。最初にローンチされたのは2009年で、フィリピンで最初のモバイルバンキングアプリだったと、BPIの副頭取Andy Navarrete Jr. 氏は語る。同氏はこのアップデートされたアプリの新たなモバイルバンキング機能について、次のように説明している。

「以前のバージョンにおいても、残高照会や料金の支払い、プリペイドへの入金、送金など、すでに数多くの機能を提供していました。ですが、今回のアップデートによって、今まで以上の機能が加わりました。

今やユーザは近場にあるATMや銀行の支店を探したり、為替の最新情報のチェック、当銀行のキャンペーン情報を閲覧することもできます。さらに、同アプリはBPIのFacebookやTwitterページにも素早くアクセスできるリンクも提供しています。」

BPIによると、同アプリは最初のローンチからすでに15万のダウンロードがされているという。

今回のアップデートとともに、同銀行はiPadとAndroidタブレット専用のアプリも開発している。BPIのシニアバイスプレジデント兼電子チャネルグループ責任者Noel Tagaza氏は、今回の取り組みはモバイルデバイスを通じて銀行を利用するモバイルカスタマーへのサービスを楽にするためのものだと語り、「顧客はモバイルサービスに移行しています」と話す。

同行での昨年のモバイルバンキングの利用は430万フィリピンペソ(99,000米ドル)に達した、とBPIは説明している。

Tagaza氏は、BPIがモバイルサービスの機能をさらに拡大していくことを強調している。現在計画中のその他のプロジェクトには、BPIから他銀行への送金を可能にしたり、NFC機能を加えること、Windows Phone 8とBlackberryデバイスへの対応などがある。

昨年には、Unionbankがモバイルバンキング分野に参入し、BPIと同じような機能(残高照会、送金、料金の支払い、プリペイドへの入金)を提供するモバイルアプリをローンチした。Banco de Oro(BDO)も後に続いて、BDO Deal Finderアプリをローンチしたが、BDOはクレジットカード所有者を対象に最後にカードを使用したときの情報を提供しているだけだ。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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