翻訳スタートアップのGengoがオフィスを渋谷に移転——より本格的な利用を促すべく、インターフェイスを改善へ

SHARE:

gengo-office1

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

東京を拠点とする、クラウドソースの翻訳プラットフォーム Gengo は先頃、多くの日本のスタートアップが集まる渋谷に本社を移転した。今日、同社は記者会見を開き、プラットフォームをどのように進化させようとしているかについて説明した。

CEO の Robert Laing氏、CTO の Matthew Romaine氏、製品管理担当副社長の徳生裕人氏が会見に現われ、新しいオフィスを披露した。ここでは、翻訳プラットフォームのユーザ・エクスペリエンス改善に励む、12カ国出身の26人が働いている。

hiroto-robert-matthew
左から:副社長の徳生裕人氏、CEOのRobert Laing氏、CTOのMatthew Romaine氏

プレゼンテーションでは、新しいインターフェースのローンチを準備しているとの説明があった。このインターフェースは来月公開される予定だ。多くのテキスト量を翻訳するクラウドソース翻訳者には、一つの文書の中で同じ用語を使い、スペルや文法エラーのチェックがしやすいインターフェースを提供する。顧客に対しては、通常のテキストに加え、Microsoft Word や Excel など、ビジネス文書ファイル形式でも翻訳を受け付けられるようにする。最後の機能は、Gengo のライバルである Conyac が2月に自分たちのプラットフォームで実現したのと、同じような機能だ。

gengo-office2
渋谷の新オフィスで働く、Gengo のチーム

これまでに、Gengo は8,000人以上のクラウドソース翻訳者を雇用し、38カ国語で翻訳サービスを提供している。過去3ヶ月間で、彼らは日本や世界から2,200万件以上の翻訳依頼を取り扱った。翻訳者や顧客のニーズを満たすべくインターフェイスを改善することで、同社はより多くの翻訳注文を獲得し、売上を伸ばしたい意向だ。

request-growth

Gengo は以前 myGengo と呼ばれ、2008年遅くに東京でローンチした。2010年には 500 Startups、Last.fm 共同創業者 Felix Miller、Delicious 創業者 Joshua Schachter、Value Commerce の前CEO Brian Nelson らを含む、多くのエンジェル投資家から75万ドルをシード資金調達した。その後、Atomico と 500 Startups からシリーズAラウンドで525万ドルの資金を調達した。今年はじめには、Intel Capital(アメリカ)、Atomico(イギリス)、Iris Capital(フランス)、Infocomm Investments(シンガポール)、STC Ventures(サウジアラビア)、NTTドコモベンチャーズ(日本)から1,200万ドルをシードB資金調達している。

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する