ソーシャル・グルメサービス「Retty」は新たなレストラン検索の選択肢になるかーーウェブサービスをリニューアル

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ソーシャルな関係性からレストランを知ることができるグルメサービスRettyは7月12日、ウェブサービスのリニューアルを実施した。これまでのソーシャルタイムラインではなく、エリアからの検索がトップになった。

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Retty代表取締役の武田和也氏に近況を聞いたが、サービスは順調に成長しており、特にRettyをレストラン検索として利用する訪問者数PVは、4月から6月の間に430万から560万と伸長、成長段階へと入っているという。

また月間のユニークブラウザ数は6月時点で35万人、 50万件を超えた口コミの掲載されている店舗数は14万店に到達。最近では「Rettyに掲載できないかという店舗からの問い合わせも増えてきた」(武田氏)という。

アプリが投稿のエンジンになってレビューを書くための導線になりました。今回はサイトをSEOを意識した形に変えて、お店が探せる方向性にフォーカスしたものになります。スマホなどモバイルが5割のアクセスです」(武田氏)。

ぐるなびはレストランデータベースとして誕生し、そこに食べログという「全体評価」サービスが登場した。Rettyはさらにソーシャル性からレストランのレコメンデーションに挑戦している。そのような流れで考えると、ユーザーのゴールは「行きたいお店が見つかる」ということだから、今回のリニューアルも自然な流れと言えよう。レストラン検索はエリアからが便利だ。

ただ、Rettyが検索で提示してくれる情報は完全なソーシャルグラフにもとづいたものではない。自分がfacebookで繋がっている友人、Retty内でフォローしている友人が必ずしも、検索したエリア、ジャンルに関する情報を提供しているとは限らないからだ。(下のスクリーンショットは私が検索してみた結果だ)。

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なので渋谷でラーメンが食べたいという検索をした場合、確かに実名ではあるものの、よく知らないどこかの誰かが評価している情報を頼りにお店選びをすることになる。この点はRettyユーザーが増加し、本当に繋がっている友人がこのサービスを使って情報を蓄積していかなければ成立しない。

あと今回のリニューアルで、結果的にPCおよびモバイルのウェブとアプリで体験性が少し変化しているのも注意が必要だ。

新しいウェブではホームはエリア検索になっている。従来はソーシャルグラフが見えるタイムラインだった箇所だ。アプリではホーム画面はそのままタイムラインのままになっていて、フォローしている友人がアップした関連性の高い情報を得ることができる。このソーシャルグラフによるレストラン・レコメンデーションはRettyならではの世界観だ。

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武田氏に聞いたが、アプリについてはこのままと話していた。Rettyが提供したいユーザー体験が単なるエリアからのお店探しなのか、ソーシャルレコメンデーションなのかどちらなのかは明白だが、この辺りは情報量に応じてということなのだろう。

ともあれ、データが蓄積してきた結果としての検索強化だ。レストラン選びに新たな選択肢が増えたことは大いに歓迎したい。

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