中国における仮想通貨Bitcoin(ビットコイン)市場の概観

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最近多くの中国企業がBitcoin(ビットコイン)市場に参入してきており、マイニングツールの販売や両替、新サービスの設立を行っている。

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Bitcoinマイニング

ASICMINERとAvalonはBitcoinマイナー向けにチップを開発している。ASICMINERはBitfountainが運営しており、同社は、株式を売ってマイニングされるBitcoinをその株主と共有している。これにはマイナー自身が必要となるため、外部の人間がマイナーやASICMINERによるチップを購入するのは非常に難しい。

Avalonはチップを開発・販売しており、同社は受注後9~10週間後にチップを発送するとしている。しかし消費者は事前に注文しなくてはならず、実際いつチップを受け取れるかほとんど分からない。Digco.inはマイナーを開発することはできていないが、ASICMINERと同様に株主からお金を集めてマイナーを購入し、Bitcoinを共有している。

Renren(人人)の創業者が設立したASICMEはAvalonのチップでマイナーを製造し、販売している。同社はASICMINERモデルを採用するとしており、マイナーを買って運営することに煩わされずにBitcoinで稼ぎたいオーディエンスからの投資を呼び込もうとしている。

Bitcoinの両替

中国におけるBitcoinの両替は、オンラインバンキングとは別に、中国人が信頼するエスクロー決済サービスのAlipayに対応している。TaobaoにもAlipayに対応しているショップがいくつかあり、Bitcoinを直接販売している。

BTCChinaのチャートによると、Bitcoinは世界最大の交換市場であるMtGoxよりも低価格で取引されていることが分かる。

こうしたプラットフォームは0.3%~0.5%の取引ベースの手数料と人民元の入金もしくはBTCから人民元への出金に対して追加手数料を課している。プラットフォームで毎日行われる取引総額はそれほど多くはない。今年3月に稼働を開始した42BTCでは1日10件を超える程度だ。

BTCChinaは2年程前からバーチャル通貨企業として運営されている。OKCoinは、Google、Baidu(百度)、Alibaba(阿里巴巴)の元社員たちが2013年初めに設立され、シード資金調達で100万米ドルを獲得した。42BTCはオンライン出版プラットフォームからサーバ共有サービスまで幅広く小規模のビジネスに関わっていたベテランエンジニアによって設立された。

ewmarket(東西市場)は商品やサービスをBitcoinで購入することができる市場で、現在ベータテスト中だ。Taobao(淘宝)のショップがすでにBitcoinを受け付けているので、こういった市場が本当に必要なのかどうか分からない。デベロッパーの中には、自動的にeコマースサイトの商品の人民元の値段をBTCに変換するプラグインを作成した人もいる。

仮想通貨、バーチャル通貨に興味がある、もしくは投資したいと思っている中国人たちは、次はLitecoinではないかと予想している。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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