公開1カ月で約100社を獲得ーーモバイルゲームのグロース開発・プラットフォーム「Fello」ジャフコ他から総額1億円を調達

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やはりベテランは動きが早い。8月8日に公開されたグロース系サービスが早々に次のステップを踏む。

モバイル開発支援プラットフォーム「Fello」を運営するUnicon Pte.Ltd.(以下ユニコン社)は9月12日、ジャフコの運営する投資事業有限責任組合他を引受先とする第三者割当増資を実施したことを発表した。払込日などの詳細については非公開で、調達する金額は総額で1億円となる。

同社は今回の資金調達で主に開発エンジニアの拡大を実施する。また国内拠点の設立も発表しており、日本でのプロモーションも強化する方針だ。

公開1カ月で100アカウント開設、継続率は6割

Felloはモバイルゲームを中心に「ユーザーグロース」を支援するためのプラットフォーム。詳細については8月公開時に書いたこの記事を参照頂きたいが、ユニコンCEOの田中隆一氏によれば、公開約1カ月で約100社分となるアカウントの開設があり「継続的に話がやってきて反応は上々」といったところだそうだ。

ゲーム関連のネイティブアプリへの注目が集まる中、周辺プレーヤーとしてユーザーグロースを促進させるツールの重要度が改めて認識できたともいえるのではないだろうか。

好スタートの理由として田中氏は「ある程度のアプリDL数を抱える会社だと、プッシュなどの配信数に応じた従量課金は荷が重くなる可能性がある。そういう方にとって無償提供は魅力」だったと反応を語る。

また、具体的なユーザーグロースの結果についても「メッセンジャー機能を利用した7日間の継続率が平均で6割と通常運用時と比べて3倍の好結果が出ている」そうだ。この辺りのレビューについては、Fello側からより詳しい情報を貰えることになっているので、後日検証できればと思っている。

アドネットワークによるビジネスモデル

ただ、やはり気になるのはビジネスモデルだ。私は前回の記事でフリーミアム課金かと予想していたのだがどうやらそれは外れたらしい。

田中氏は来月上旬にもアドネットワークを開始すると教えてくれた。アプリのアドネットワークといえば、米Chartboostのようなモデルも注目を集めているが、今回の段階ではまだどういうアドネットワークになるかは教えてもらえなかった。

ターゲットとなるのはカジュアルゲームで、確かに数を集めようとしているのであれば、同社がシンガポールに本社機能を置いた理由もわかる。アジア圏全体をネットワークするのが狙いだろう。現時点でメディア側となる主力ゲームアプリの参加も話が進んでいるとのことで、このあたりの情報が公開されたらまたお伝えしたいと思う。

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