非エンジニアの起業家はプログラミングを学ぶべきか?

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Elisha Tan氏は、何かを学びたいときにインストラクターを見つけてくれるウェブアプリ、Learnemyの創業者だ。(Elisha Tan氏のTwitterアカウント:@elishatan)

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今年の4月のローンチからこれまでにLearnemyに参加した学習者とインストラクターはそれぞれ450名、100名を超えている。私はプログラミングの仕方を知らずにLearnemyを始めた。プログラミングの知識がまったく無い状態でLearnemyを始め、技術面を見てくれる適当な共同創業者を見つけることもできなかったのでプログラミングを自分で学んだ。

非技術系の創業者がプログラミングを習得すべきかどうかという問題は広く議論されてきた。非技術系の創業者がプログラムの作成に携わるべきではない理由には、創業者の仕事は他の社員のやる気を引き出すことであり、成功を収めるスタートアップの土台となるのはプログラミングなどではないというものがある。

筆者の見解

プログラミングの基本は学ぶべきだ、しかしCTOになる必要はない。私が言う基本とはコードを編集しサーバーにアップする方法を知っているということだ。あるコードが何をするものなのかをおおよそ理解し、そして最も重要なのはコードに手を加える場合でも自信を持って行い、何かを壊してしまわないかと恐れないことだ。

非技術系の創業者がプログラミングを学ぶべき3つの主な理由を以下に挙げてみたい。

1. コードの非技術的な部分の修正ができるようになる

プログラマーあるいはCTOが、ユーザエクスペリエンスに影響を与えるバグと格闘している最中に「このeメールの文言がどうも気に入らない。修正案を書いたから変更しておいてくれないか」などと言うのはまったく非生産的だ。

誤字やテキスト関連の修正だけでなく、技術的な機能に関連しないプログラミングの要素には、ちょっとしたデザイン関連の修正(CSSやHTMLによるフォントサイズ、カラー、レイアウトの変更)や、SEO関連の修正(リンク構造やキーワードを適切なものにする)などがある。

2. アイデアを素早く試す

スタートアップにとってコードが最も重要ではないということは間違いない。しかし、創業者はユーザが抱えている問題、そしてどのような解決策を必要としているのかを直に理解しなければならない。プログラミングの方法を知っていれば、さまざまなアイデアを安価にかつ迅速に試すことができ、時間と資金の両方を節約することができる。

2011年に私は、人を雇いアプリ全体を作成する前に自分でコードを書きLearnemyを試している。プログラミングの方法を知っていたので私はアイデアがプログラムの制作費に値するかどうかを迅速かつ安価に知ることができた。

3. 現実的なスケジュールを理解する

プログラミングの方法を知っていることはスタートアップに関する決定を下す上での助けとなる。ある機能を作成するためにかかる時間を知っていることは、最終的にその機能の実現可能性に影響を与えることになる。そして、何を作成しなければならないかの決定を下すのは創業者だ。

これは、制作を外部委託する場合さらに重要になる。プログラミングにどれほど時間がかかるかを理解する必要がある。それにより請負業者が本来必要な時間より長い時間をかけていないかどうかを見破ることができる。1日遅れるごとにチャンスという代償を払っていること忘れてはならない。販売、トラクション獲得の機会を逃し、さらには競争相手に出し抜かれる可能性すらあるということだ。

プログラミングをどこで学ぶか?

プログラミングを学ぶ方法は数多くある。有料のオンラインコースを利用したり、プログラマーを雇い教えてもらうことも、あるいはオンラン上の無料の情報源から学ぶこともできる。オンラインの情報源を利用して始めたいならば、無料でプログラミングを学ぶことができる25のサイトをここにまとめたのでチェックしてほしい。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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