中国でウェアラブルデバイスを生産するのはスマートフォンのパクリを生産するのと同じくらい簡単?

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これまで中国でローンチされた様々なスマートウォッチについて取り上げてきた。Coolpad(酷派)やShanda GEAK(盛大果壳)のようなスマートフォンメーカーによって製造されたものもあれば、inWatchT-Watchのように確立されたテック企業や起業家たちによって作られたものもある。腕時計のPebble型で画面にiOSやAndroid携帯からコンテンツやアラートが表示されるものもあれば、AndroidのカスタムOSが埋め込まれているものもある。

数年前にスマートフォンの人気が上がってきた頃、中国南部の深圳近辺のパクリ・フィーチャーフォンメーカーはすぐにこの勢いに乗り、中国ユーザのニーズに合わせて多様なスマートフォンを出荷した。彼らの多くは台湾のMediaTek Inc.略してMTKのシステム・オン・チップソリューションを採用した。

MTKはスマートフォンだけではなく、タブレット、スマートテレビ、セットトップボックス、GPSユニット、Wi-Fiルータ、Bluetoothデバイスなどのソリューションも提供している。彼らにとって腕時計型のスマートデバイスのソリューションを作り出すのは全く難しいことではない。

Taobao(淘宝)の検索バーで「Smartwatch」と入力すれば、数百元から2000元弱(300米ドルより少し高いくらい)までの価格で、何百ものヒットが得られる。

多くは以下のようなもの(写真下)で、中国の通信会社のSIMカードと動作するただの腕時計の形をしたスマートフォンである。そのほとんどはAndroidで作動、タッチスクリーン搭載、通話や他のメッセージの送受信ができる。QQ IM、Weibo(微博)、WeChat(微信)といった広く普及しているスマートフォンアプリのカスタムバージョンがプリインストールされている。

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深圳に近い広州に拠点を置くオリジナルデザインメーカーのLeyuanは、GPSユニットやBluetoothデバイスからモバイルOSで動作するスマートガジェットに至るまで、ウェアラブルスマートデバイスのプロトタイプをいくつも設計したという。同社がフォーカスしているカテゴリは、医療、高齢者介護やスポーツ分野だ。

MTKのようなソリューションプロバイダーはスマートフォンメーカーに対してアプリを提供していなかった。だがLeyuanのようなウェアラブルツールのソリューションプロバイダーにとっては、ユーザのスマートフォンまたは他のデバイス内のアプリに接続している時にのみ動作可能なウェアラブルツール用にアプリを開発しなければならない。ウェアラブルツールにとってデータおよびデータ分析が最も重要なので、Leyuanもクライアント向けのクラウドベースのサービスを開発することが見込まれている。

(image credit: taobaocdn.com)

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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