第6回SF JapanNightセミファイナルが開催、優勝は指輪型ウェアラブルデバイスの「Ring」 #sf_jpn

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10月5日、世界への進出を目指すスタートアップたちが集まるイベント「SF Japan Night」の東京予選が開催された。11月7日にサンフランシスコで開催される本選への出場を目指すスタートアップたちが東京・グラントウキョウノースタワー・大和コンファレンスホールに集まった。

セミファイナルでは、Google+ Hangout Onairを利用したライブストリーミングが実施された。加えて、オーディエンスが投票に参加し、ピッチコンテストの審査結果に影響を与えることができるというシステムが導入された。

オーディエンスはセミファイナル当日の決められた時間帯にSF Japan NightのGoogle+ページ上に投稿された各企業のポストに「+1」ボタンを押すことで、スタートアップへの投票が可能となった。

上記の新しい投票システムに加えて、審査員によるジャッジが行われた。参加した審査員は、GengoやTokyo Otaku Modeなど13社へ出資しているPlus Eight StarのBenjamin Joffe氏、TED×Tokyo Co-FounderのTodd Porter氏、米国TechCrunchライターのSerkan Toto氏、btrax CEOのBrandon Hill氏の4名。

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出場したスタートアップは上記の15社。5分間のピッチと、5分間の質疑応答はすべて英語にて行われた。

brand pit

brandpit

画像認識と解析技術によってソーシャルメディア上に投稿された写真から、ブランドロゴや製品を自動的に認識し、誰が、いつ、どこで、どのようにブランドと触れあったのかという情報を集め、分析するサービス。これにより、顧客とブランドのエンゲージメントを高めるサポートを目的としている。

locarise

locarise

「Locarise」は、店舗向けのサービス。店舗に小さなセンサーを設置することで来店人数と店舗前の通行人の数をカウントできるサービス。スマートフォンのWi-Fi機能を用いて来店者の情報を収集する。

来店者のうち、何人が購入したのかというコンバージョン率、来店者の中でのリピーター率などが把握できるようにする。これにより、店舗の業績にかかわる要因の数字を把握が可能になる。人の流れを分析し、効率化、成果の向上を可能にすることを目指す。

locarise

MakaMaka

makamaka

「Makamaka」はクローズドSNSのモバイルアプリ。フレンドに追加できる人数の上限は100人となっており、クローズドSNSの中では人数が多い。

クローズドSNSの中でも、パチンコ産業にフォーカスし、パチンコが好きな人々が良い台を紹介しあうようなコミュニケーションを想定している。

Moff

moff

「Moff」は、子どものおもちゃがつまらない問題を解決するために、おもちゃの遊び方の拡張に挑戦するスタートアップ。小さなデバイスをおもちゃに設置し、ワイヤレスでアプリを連動させることで、子どもがおもちゃを動かすと、スマートフォン側から効果音、音声などが発する。

音は、ピアノの音やスターウォーズに登場するライトセーバーなどカスタマイズすることができ、子どもは自ら遊びを作り出すことができる。デバイスとアプリは有料での提供を想定しており、現在、デバイスのコストを下げることに取り組んでいる。

Origoh

origoh

「Origoh」は、シカゴを拠点にしているORIGAMIが提供するオンラインのポートフォリオサービス。イラストレーターやアーティストと世界中のファンがつながるための場の提供を目指す。

FourBeat

FourBeat

「FourBeat」はガジェット専門クラウドファンディングサイト「Cerevo DASH」にて、資金調達に成功し開発されたガジェット。対応するAndroid端末にUSBケーブルで接続し、「連打レース」「早押しクイズ」といった対応アプリを楽しむことができる。

FourBeatに対応したアプリを開発するためのAPIが公開されており、HTML5アプリをFourBeat対応させることが可能になっている。 FourBeatはクラウドファンディングでの支援者向けに配布をし、その後オンラインにて一般向けに販売する予定。価格は8000円(税抜き)を予定しているという。

FUKUSHIMA Wheel

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「FUKUSHIMA Wheel」は、福島発のサービス。自転車にスマートフォンを装着し、アプリを起動させる。このセンサーとGPS機能のついた自転車をこぐことで、走っている地域の気温、湿度、二酸化炭素量、放射線量など都市のライブデータを収集することができる。

この自転車の写真は光で広告を表示できるようになっており、街中を走りながら人々のメッセージを発することもできる。データがほしい行政や、スポンサーになりたい企業をビジネスの対象にしており、収集されるビッグデータを活用して旅行者向けの最適な道を伝えるサービスの提供も考えている。

CREATIVE SURVEY

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「CREATIVE SURVEY」は、マルチデバイスに対応した、デザインのカスタマイズが可能な美しいアンケートツール。こちらからいくつかのアンケートのギャラリーを閲覧できる。

Quchy

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「Quchy」は、ユーザーは好きなレストランやショップを検索し、登録することで整理して、フレンドと共有するサービス。検索して見つけたお店、行ったお店の情報をカードとして保存し、自分のカードとフレンドのカードを整理してリストを作成することができる。

自分がまとめたリストを見直すこともできるし、フレンドがまとめているお店のリストも閲覧できるので、お店を探すときの参考にもできる。

Up-Health

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「Up-Health」はユーザーのTweetを分析して、生活習慣病予防のアドバイスを送信するサービス。

日々のTweetから健康情報を抽出する仕組みを構築し、改善が必要だと判断されたユーザーに対して、メールで健康リテラシーが低い人にも実践できる健康アドバイスを送信する。

ぼく、スマホ

ぼく、スマホ

「ぼく、スマホ」は、バッテリーの持続時間の最大化や不要なアプリの削除、起動中のアプリの停止などを行うための端末管理アプリ。Android版のみ提供されており、Google Playにてダウンロードすることができる。

スマホに余計なアプリが立ち上がっていたりすると、画面に表示される「おじさん」のキャラクターがメタボ化する。不要なアプリの削除を「ダイエット」、アプリの停止を「おしごとをする」とし、ユーザーが操作を行うことで、おじさんの見た目がすっきりとした姿に変わる。

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CODEPREP

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「CODEPREP」はウェブでプログラミングを書き、学習するオンラインサービス。 2013年1月にサービスリリースをしており、8月には穴埋め形式でプログラミングを書くモデルを採用してリニューアルした。

Cooori

Cooori

「Cooori」は、言語を効率的に習得できるサービスを提供している。斬新な学習用UIで、発音のチェックや学習の進捗管理等が可能となっている。効率的な学習が可能になる点と、個人に最適化された学習を提供する点を特徴にしている。

同サービスを運営する将来的には日本語と英語以外にも、他の言語への展開を考えているという。日本語は習得が難しい言語なので、日本語で出来れば、他の言語でも対応可能だと考えているそうだ。

Ring

ring

「Ring」は指輪型で、様々なアクションを可能にするウェアラブルデバイス。ジェスチャーで文字を描くことで支持を出し、音楽プレイヤーやテレビと接続して電源を入れたり、音量のコントロールを可能にする他、テキストメッセージを送ったりすることもできる。完成予定は2014年。以下はコンセプトムービー。

SCOPPY

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「SCOPPY」を使ってユーザーが普段の生活時のように、外出先のお店で料理の写真を撮り、コメントを書いて投稿すると、その投稿した写真がスタンプのとして扱われる。スタンプがたまると、紹介したお店から、割引やポイントといった特典を得ることが出来るというモバイルアプリだ。

SCOPPYはアジアでの展開を考えており、最初はスマホ利用者が増加しているフィリピンにターゲットを絞る。その後、アジアの他地域への展開を考えているという。以下はサービスの紹介映像。

    以上、15社のピッチが行われ、審査員とオーディエンスの投票によって、上位6チームのスタートアップが選出された。

  • 6th Fukushima Wheel
  • 5th Codeprep
  • 4th ぼく、スマホ
  • 3rd Cooori
  • 2nd Fourbeat
  • 1st Ring

以上6チームが11月にサンフランシスコで開催される本選へと参加する。優勝は近頃注目を集めるウェアラブルデバイスのRing。ピッチでは映像と簡単なデモが披露されたが、実際の精度や操作感、利用シーンが気になるところだ。今後の開発に期待したい。

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