2013.10.8

音楽ストリーミングのSpotify、デジタル広告のVideologyが見る、日本のモバイル市場の可能性 #bdash

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(左から)Spotify の日本ディレクター Hannes Graah
Videology のアジア太平洋地域マネージングディレクター Kenneth Pao

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

本稿は、B Dash Camp 2013 in 大阪の取材の一部だ。

B Dash Camp in 大阪の2日目、モバイルで日本の市場機会を狙う国際企業2社の話を聞くことができた。モデレータは GCAサヴィアンのマーケティングオフィサー久保田朋彦氏が務めた。パネリストは Spotify の日本ディレクター Hannes Graah、Videology の太平洋マネージングディレクター Kenneth Pao だ。

Spotify は32の市場でストリーミング音楽サービスを立ち上げており、アクティブユーザが2,400万人、有料ユーザが600万人いる。しかし、同社は日本ではサービスを立ち上げておらず、具体的な開始時期については未定だと教えてくれた。同社の日本オフィスには4人の従業員が居て、彼らは日本に Spotify が参入する基礎を築いていることと思う。Hannes は、日本の市場機会は大きいが、それは Spotify だけでなく、音楽産業全体にも言えることだと説明した。

CDを購入する人の平均出費額は、50ドルから60ドルだ。しかし、Spotify では1年間で120ドル、ほぼ倍である。金額をどうこう言うつもりはなく、むしろ、消費全体が大きくなっていることについて言及したい。

Q&A セッションでは、既存の音楽企業が、Spotify のような会社にどの程度好意的なのかを尋ねずには居られなかった。彼は、私が質問した 1〜10 でどのくらいかをランク付けするのは避けたが(違う聞き方をすべきだっただろうか)、日本のような大きな音楽市場に参入することは、楽しみなことだと述べた。

すべての市場には挑戦すべきことがある。そして、方法はそれぞれ違う。日本はアメリカに続いて2つ目に大きな音楽市場であり、チャレンジすべきことより市場機会の方が大きい。日本の音楽産業は、新しいソリューションを探している。この一年、私たちは日本や海外からの新しいストリーミング・サービスを見てきた。日本で仕事できて、非常に楽しい。

彼によれば、海賊版をダウンロードしたり、お金を払ったりしないユーザにも、大きなビジネス機会が見い出せるそうだ。日本がより多くの利益をもたらす時代へと変化していることに、Hannes は可能性を感じている。

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Videology の Kenneth Pao

同様に、Kenneth Pao は、Videology にとって日本は大きな市場機会であると説明した。彼は、自社のアドテクサービスの紹介から話を始めた。彼はサービスを「家の下に敷設されたパイプ」と例え、ブランドや広告主がテレビ広告の出費に立ち向かえるようにするのだという。つまり、正しい人物の前で正しい広告を見せるのが、Videology のソリューションだ。

Videology は18カ国でサービスを提供しており、日本が19番目の国になることを Kenneth は望んでいる。昨年、135億円を売り上げており、その40%はテレビ広告の予算からもたらされているのだという。同社は NEA、Catalyst Inestors、Comcast から134億円のベンチャー投資を受けており、ABC、NBC、ESPN、ITV などの有名パブリッシャーと協業している。

彼によれば、日本ではオンラインビデオ広告で20億円が使われており、対して、アメリカでは約4,100億円使われているとのことだ。以前からのメディアに加え、広告にインターネットやモバイルを使う重要性を次のように説明した。

デジタルをテレビの敵だと考える人は多い。しかし、それは不要な心配だ。ロンドン・オリンピックでは、モバイルやタブレットがテレビを補完していた。

インターネットやモバイルには多くのユーザが居るが、広告主は彼らにリーチできていない。一方、印刷物、ラジオ、テレビなどの分野は飽和状態だ。

もしテレビ局がこの機会を活用できないなら、その空いている場所に多くの挑戦者が参入するだけのことだ。

Videology が日本市場へ注力する中で、彼らがどのようにビジネスを展開するか、今後を楽しみにしている。

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Rick Martin

Rick Martin

東京在住。日本、中国、アジアのテクノロジーについて、Tech in Asia、Japan TImes などの出版物に寄稿。彼のウェブサイト 1Rick.com も要チェック。

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