より身近な不動産の部分投資を目指す香港ベースのスタートアップCrowdbaronが拡大資金を確保した。未公開額の投資は、Grow VC Groupが行った。
今年初めにも紹介した通り、Crowdbaronはタイムシェア方式ではないため、持分を保有するマンションや別荘に滞在することはない。利益獲得が唯一の目的で、リスクを拡散できるようにCrowdbaronはわずか1%からの出資ができるようになっている。
ターゲットとなるのは、個人投資のポートフォリオを増強したいと考えているが、一軒家をまるごと購入するまでにはいかないような人たちだ。物件価値の上昇により利益を得る以外にも、Crowdbaronの投資者は物件を貸し出して家賃収入を得ることもできる。物件は家具無しで、共同大家の手間も省かれている。
ロンドンは最高の場所
設立者のSaeed Hassan氏の話によると、Crowdbaronの登録ユーザ数は現在500名で、同サービスで運用されている不動産ポートフォリオは総計300万米ドルになると推定されている。そして、その全てがロンドンにある不動産だ。確かにそれほどたいした金額ではないし、まだサービスは始まったばかりだ。しかしHassan氏はユーザの来月の投資額は前月比の2倍になるだろうと言う。
Crowdbaronは現在のところ投資用の不動産が7つあり、全てがロンドンの中規模アパートだ。しかしいくつかの物件は既に十分の投資がなされているので、Crowdbaronサイトのユーザは新しいプロジェクトが登場するのを待ち望んでいる。
サイトユーザの内訳についてSaeed氏の説明
「サイトビジターの約半数が香港からの閲覧でしたが、最近はイギリスからの閲覧も増えています。彼らはロンドンの開発やCrowdbaronの扱う土地を狙っているようです。シンガポールもまた不動産投資の成長市場で、多くのシンガポール人が既にロンドンの不動産を従来の方法で購入しており、これは驚くことではありません。」
このスタートアップチームは、ブラジル、イギリス、アメリカ、トルコ、インド、フィリピン、オーストラリアのデベロッパーからの依頼を受けており、その中のいくつかの不動産プロジェクトがまもなく同クラウド投資サイトで実施されることになっているようだ。
Hassan氏は
「GrowVCとのコラボレーションによって私たちのサービスが強化され、彼らのネットワークと経験を通じて欧米での成熟したクラウドファンディングマーケットにさらなる足跡を残せるようになるでしょう」
と語っている。
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