〈東京スタートアップ・オフィスツアー〉食事をしているのか、洋服を選んでいるのか——消費者の行動属性の付加で、位置情報分析を進化させるナイトレイ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2013.11.3

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

本稿は、「東京スタートアップ・オフィスツアー」シリーズの一部だ。

東京に拠点を置くナイトレイは、位置情報データのアナリティクス技術を開発している。このスタートアップは、以前、日本のウェブサービス企業ネットエイジ [1] で仕事していた、CEO 石川豊氏によって2011年に設立された。

ナイトレイは先頃、Trexa というソーシャルメディア分析エンジンを開発し、その分析結果をナイトレイGISメッシュデータとしてGISプロバイダへ提供を開始した。渋谷近くにある同社のオフィスを訪問し、石川氏から今回の動きについて話を聞いた。

最近、複数の日本のシステムインテグレータが Twitter とデータ再販の契約を締結し、Twitter API から得られるデータの販売権を取得している。日本のビッグデータ・ソリューション会社のホットリンクは、10月にアメリカの Gnip とデータ再販の契約を締結[2]、NTTドコモは先頃、同社の携帯電話契約者の利用状況をもとに、モバイル空間統計の販売を開始した。

nightley-gis-mesh-data
ナイトレイGISメッシュデータ(画像化されたサンプル)

私は石川氏に、ナイトレイがこのようなビッグプレーヤーとどう差別化していくのかを尋ねた。

従来のプレーヤーは、つぶやきや投稿に結びついた、緯度や経度の値の集合を提供しています。この種の値によって、ユーザが今どこにいるのか、どこにいたのかはわかりますが、ショッピングモールのどのフロアに居るのか、どの店に居るのか、そして何をしているのか、という洞察までは教えてくれません。

私達のソリューションでは、そのようなユーザの属性を可視化します。これこそが我々の優位性であり、より効率のよいマーケティング展開や出店計画の検討に役立つと思います。

数年前、石川氏がナイトレイを創業したとき、彼は位置分析データを直販していた。しかし、しばらくして、日本のマーケティング関係者の非常にニッチなセグメントにしか、ビジネス機会が無いことを悟った。そこで彼は販売戦略を変更し、大手のGIS企業やシステムインテグレータとの提携を強化することにした。[3]

大手企業は既に、ユーザ属性情報の豊富な位置データが欲しいクライアント企業を多く持っています。彼らと組む方が簡単だと思いました。彼らもアナリティクス・ソリューションを持っていますが、あまり有機的なものではありません。GIS企業と協業することで、相互補完できると考えたのです。

石川氏は、ナイトレイのソリューションをO2Oのソリューションのみならず、より正確なエリアターゲティングを求める人々や企業に使ってほしいと考えている。

現在、同社は資金調達中で、さらなるビジネス拡大を目指してエンジニアも募集中だ。彼らのチームに加わることに興味があれば、このページからコンタクトしてほしい。

nightley-office
ナイトレイのオフィスにて

  1. もともとのネットエイジは、日本のシリアルアントレプレナー西川潔氏によって、1999年に設立された。同社は後に ngi group に改称され、現在モバイルアプリの CocoPPa で有名なユナイテッドになった。この会社とは別に、西川氏は2年前、ネットエイジの名前で新しいインキュベーション会社を設立した。
  2. ホットリンクは、ネットマーケティング会社オプト(東証:2389)の子会社である。ホットリンクは最近、東証マザーズへの上場承認が得られたと発表した。上場は12月9日に予定されている。
  3. ナイトレイは最近、富士通と同社の位置情報データクラウドサービスの SPATIOWL の開発に関して提携した。また、マーケティング・ソリューション・プロバイダの技研商事インターナショナルとも提携した。

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------