スマホ連携ガジェット開発の可能性を広げる、ロボティクス・スタートアップのユカイ工学

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

今週、我々はここ東京に拠点を置く面白いロボット工学の開発会社、ユカイ工学のオフィスを訪ねた。同社のメンバーは、本サイトで3月に取り上げたチームラボハンガーのハードウェア開発に携わった人たちだ。読者もウェブ上で見たことのある、世界的にも有名な Nekomimi のプロトタイプも製作している。

だが、現在の同社のコアプロジェクトの一つは、フィジカル・コンピューティング・ツールキットの「konashi」で、これを使えば、アーティスト、デザイナー、エンジニアは、スマホ連携ガジェットを迅速かつ簡単に作ることができる。

東京のローカルコミュニティは konashi に良い反応を示しており、最近開かれたワークショップでは、このツールキットを使った面白いアイデアをいくつか創出している。今年の夏、彼らが Engadjet Japan で開催したワークショップでは、参加した40人が5チームに分かれ、それぞれのチームが2日間で1つずつプロトタイプを製作した。

ユカイ工学の代表を務める青木俊介氏は、konashi で作ったという子供向けのスマート歯ブラシを紹介してくれた。この歯ブラシは歯を磨いている間、何回磨いたかをカウントしてくれ、その回数がアニメキャラクタの動きとしてスマートフォン上に表示される(Engadget Japan 掲載の写真を参照)。スマート歯ブラシを作ったこの参加者チームは、この歯ブラシの製作を Kickstarter のプロジェクトに切り替える予定で、まもなくクラウドファンディングが開始されるだろう。青木氏は konashi を使うユーザが「たった一週間で、皆が何かを作り出すのには驚かされる」と喜んでみせた。

yukai-laundry-device-280x186konashi を使った面白いシステムとして、他には洗濯物が乾いたことを教えてくれるしくみが挙げられる(写真右)。このシステムは、洋服につけたセンサーを使っている。

しかし極めて日本的なのは、このハンガーがアルミニウム・ケースに入っていて、とても見栄えがカワイイことだ。ケースは本来ハンガーの機能とは無関係だが、それでも見ていて楽しくしてくれる。

彼らが手がける最も面白いプロジェクトは(少なくとも、最近、子供が生まれた私にとっては)、Paby という親と赤ちゃんのためのコンセプトカメラだ。このカメラはベビーベッドにぶら下げることができ、作業中の両親は、スマートフォンを使って、どこからでもカメラからの映像を確認することができる。赤ちゃんに話しかけることもでき、スマートフォンに向かって話しかけると、その声はカメラのスピーカーから流れる。Papy は博報堂との共同プロジェクトだが、ユカイ工学はさらに開発を進めるために製作協力会社を募集している。

詳細は、以下のプロモーションビデオを見てほしい。

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